長い木陰どおり

午前中に春は打ち上がった
それは湿り気がしつこい
新しい夏の季節の
斜めに架かる日照

沈んだ灯りは
一日を過ごせば
眼には仕方ないと
諦めつつも
傍から通過した
電車の位置を
振り返るようにして

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