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三が日終わった

高く茂る竹の背がある

陽光の皮膚をめぐる北風に吹き流されて

あちこちでばちこちと互いを示しあい

冷たさの薫る鋭利で気高い楽音が

その瞬間ごとに周囲のムードを日だまりに変え

硬そうに伸びた身体やうす緑の色遣いをたちまちつかさどり

そこから私の位置まですっかり世界の様子が見えてくる

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