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【メンタルヘルス】情報発信の指針

「自分の経験から、同じ病に苦しむ人を救いたい」

その考えを改めました、というお話です。

以前はそんな思いでブログを書いていました。その一部をここでご紹介します。
(※現在はドメインの有効期限切れでアクセスできません。汗)

医者は「医学メガネ」を掛けて(=医学モデルで考えて)仕事しています。
その「医学メガネ」を掛けると、見えてくるものと見えにくくなるものがあるそうです。
 

医学メガネで見えてくるもの:
疾患、症状、診断、患者、治療 など

 

医学メガネで見えにくくなるもの :
生き方、人生、情緒、感情、人間的なつながり など

 
医学のメガネでは見えにくい、大切なところを感じとるのが、良いピアサポーターというわけなのです。
 

ピアサポーターは専門的なことは言わない

 
ピアサポーターは「体験の分かち合い」という、医者には中々ないメリットがあります。
他方、医学知識においては、プロである医者には全く及びません。
 
なので、相談に乗る時も、医学的なアドバイスには踏み込まず「自分はこうだったけど…」に留めるのが良いのです。
 

ツイッターやブログで発信するときは…

 
前置きが長かったですが、ここからが本題です。
 
僕たちは言わずもがな患者側の立場なわけで、ピアサポーターとしての立場を意識する必要がある、と考えます。
それはすなわち、フォロワーや読書さんと対等な立場・目線であるということ。
 
患者が医者目線で医療を語るのはナンセンス。
説得力もなければ悪印象で「お前何様やねん」とも言われかねない。
(この「上から目線」が先述の「上下の関係」にあたる)
 
それどころか根拠の無い誤った情報を広めてしまう危険性すらあります。
 
寛解できたなら(できてなくても)、その体験談というのはすごく貴重なもの。
自分にしかないストーリーであって、それは誰にもない一番の強みのはず。
 
体験を語り伝えていくことの大切さを学びました。

なんか説教臭いですね、、

これはまだマシなほうですが、読み返してたら嫌気がさしてきました…

なんですが。

僕の精神疾患の人向けの情報発信のスタンスは、上のピアサポーターの目線には近いところがあります。

ツイッターの病み垢闘病垢を見てると、治ってもないのに医者目線でアドバイスする人たまにいません?

あれはなんか違うなあと思うんですよね。ほっしーさんや錦山まるさんみたいに寛解した人ならまだしも。

医療のことは、免許を持ったお医者さんじゃないと扱っちゃダメ。
素人がテキトーな情報広めるのは一番よくない。エセ医療の拡散に繋がりかねない(上記のお二方はそのへんのことはちゃんと弁えてらっしゃいます)

最近は精神科医ツイッタラー・YouTuberなんてのも出てきたから、専門知識はその方にお任せするべきです。

医療には突っ込まないにしても

「無理しないで」
「頑張ったね、えらい!」
「そのままのあなたでいい」

こんな感じのありがたいお言葉を発信している人もよくいます。


同じ境遇の人を助けたい、ピアサポーターとしての考えでしょう。

素晴らしいことですよね。

けど、ぶっちゃけ、言われる側ってどうなんだろう?って思うんです。

僕はひねくれてるもんだから、「いやあんた治ってないやん、先自分治すことに集中したら?」なんて思ってしまいます。

こんなこと言っておきながら以前はバリバリ"救おう"としてた側だったんですが…。「病み垢さんのためのファッション講座」なんてのも書いてたくらい。

そんなわけで、このnoteマガジンも、"体験談の共有"をベースにしています。
思うこと、日記…そんな感じ。まあでもお節介気質はあるのでお役立ち情報のシェアはします。障害年金とか。

というわけで、「アドバイス」はなるべくしない、という方針です。

自分がされて嫌(…とまではいかないけど違和感はある)なことを人にする、ってのは違うので…

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