見出し画像

就労に移行できないパターン3選

①就職したい気持ちはあるが、一歩踏み出せない


「就労移行支援に通って生活リズムを立て直して準備して、就職したい」

こういう高い志で施設の門を叩き、訓練を積んで就活へ、となるわけですが…
いざ求人に応募!となると、なかなか一歩が踏み出せない。

ハローワークの求人検索で求人票の印刷まではしても、

「まだ早い」とか

「なんか合ってなさそう」とか、あとは

「履歴書のフォーマットがまだ完璧に仕上がっていない」

などと勝手に理由をつけて、思いとどまってしまう。

こうして求人票の紙だけがファイルに溜まっていき、いたずらに時間だけが過ぎていく。

そしてしまいには「こっちのほうが面白そうだし楽そう」と、A型事業所の求人ばかり調べるようになる。

さあいったいどこの僕でしょうか…胸が痛い。。

***

就労移行支援から就労継続支援A型に進むことが決して悪いわけじゃありません。

明確な目的や理由があって進路変更するなら全然良いと思います。

ただ、職務経歴という観点からすると

「支援所に通っていながら就労に移行できなかった人」


というふうに、A型に進んだ次に選考を受ける会社から"ワケあり物件"のように判断されるようです。

(就労移行の担当職員に言われたことです。「ワケあり」とは言ってなかったけど…。「自分で決めた道。人からどう思われようがナンボのもんじゃい!」と切り替えれるならいいんですけどね)


こういう印象を持たれると、面接で聞かれた時に相手に理由を納得できるように説明していくことが必要です。

うまく答えられないようだと、次の就活が不利になってきて就労移行通所時点の就活より難易度がハードになるでしょう。

そうなると安易な「A型をはさむ」という選択が職歴の足枷になり、「あの時もうちょっと頑張ってたら良かった」と後悔してたと思います。


A型事業所の見学3ヶ所くらい行きました。就労移行の職員から「正直もったいない」と言われて"逃げ"と"時間稼ぎ"のA型通所は思いとどまったのでした。。

※繰り返しますが、A型に進むのはダメだというわけじゃありません。

【一日1、2時間程度で、数百円の工賃(もしくは無給)の軽作業  →  雇用契約を結んで最低賃金が発生】

と仕事の形態が変化するのは大きなステップアップです。とはいえ

【就労移行「支援」施設 → 就労継続「支援」事業所

という、いわば「支援所から支援所への移行」というのは、それって就労に移行できたっていえるの?と思うところはあります。
まああくまで字面だけの解釈の話だし、A型事業所で働くのも時給もらって仕事する「就労」なんですけどね……ややこしい汗


②正直就労移行に通って満足


①の「一歩踏み出せない」と似ているところはありますが…

週に数日、「就労移行に通所して、訓練を受けた」という時点で満足して終わってしまう。いやあ今日もいい一日だった。コンビニスイーツ買って帰ろう。

…全然良いことなんですけど、そこがゴールじゃないんですよね。


通いだして間もない段階では、それで構わないと思います。ただもし2年目になってもこんな調子だと、「いつまでものんびりしてていいの?」と思いたくなります。
(とはいえ、僕も「このまま平穏なモラトリアム(猶予期間)がずっと続けばいいのに」と思ってました)

思っているより2年間の通所期間ってすぐですからね…。


③意欲、能力はあるが体調が追いつかない


おそらくこれが大半でしょう。さっき書いたように、2年間はあっという間です。

順調に就職が決まる人のほうが少なく、途中で体調を崩して長期間休んだり退所したりする人もいました。

休みながらも継続して通えてても、2年間に間に合わないということで、B型支援利用に契約を切り替える人も何人かいました。
(僕が通っていた施設は就労移行とB型作業所両方運営していました)

こういう人を見たり聞いたりすると、やるせない気持ちになります。


***

ということで最後にもう1回。

2年間ってあっという間ですよ。。


この記事が面白い、役に立ったと感じた方は、少額でも構いませんのでサポートを頂けると嬉しいです。今後の執筆の励みになります。