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園庭で大泣きしてしまうほど、私は追い詰められていたのか。

「せんせい、助けて~・・・」

保育園の園庭で
ジャンバーも着ず
抱っこ紐に0歳を抱えた38歳が
涙をボロボロこぼしながら訴える。

こんな異常な光景あるだろうか?
後から振り返ると笑っちゃう光景だけど
育児なんてたいていそんなもんだ。

長男は10日ほど前から
保育園の登園自粛をしている。

園でコロナの陽性者が出たわけではないが
市からの自粛要請に伴い
育休中の我が家もそれにしたがっている。

朝起きると
今日はどうやってやりすごそう?
と、考える。

今のところ
楽しいな、かわいいなと思う時間も
かなり多い。

それが、毎日少しずつ
減ってきてしまっている気がする。

怒る回数が増え
イライラの閾値が下がり
会話を流してしまうことが増える

なるべく少なくしていたYouTubeの時間が増え
絵本を開く気力がなくなり
口からふざけて牛乳を出す姿が
悪魔の笑顔に見えてくる

怒れば怒るほど
子どもは不安定になる。

カカカカ!(ママ)が強くなる。

15秒。

長男から離れて
「カカは?」と
気づかれるまでの時間。

15秒すると
トイレでも洗面所でもキッチンでも
彼はやってきて
「抱っこしてよ~!」と
淋しそうにする。

トイレのカギを閉めると
狂ったように泣き叫ぶ。

私がもう少し
余裕をもって接していたら
こんな風にならないのかな。

きっと世の中のママたちは
みんなできてるのに
みんな踏ん張ってるのに

感情を子どもにぶつけてしまう自分が
あまりに情けなくて
子どもの前で泣いてしまう。

「大丈夫よ、落ち着いて!」と
二歳児に励まされる。

ごめんよ。

保育園に
ごめんなさい、
今日は預けさせてください。

そういうと、
「自粛のご協力ありがとうございます!
大丈夫ですよ!お母さんも辛かったですよね」

あまりに優しく受け止めてもらって
大人げなく泣いてしまう。

子どもとの距離は
自分のためにも子どものためにも
とっても大切なものだ。

今日、私と長男を助けてくれたのは
まぎれもなく保育園
だ。

私には助けてくれる人がいた。
でもきっと、一人で泣いている人も
いると思う。

いったいどれだけの親が
こんな思いをしているのだろう。

自分もできないくせに
そんな母が近くにいるかもと思うと


全員ウチにおいでよ
少しでも吐き出して
器を軽くしようよ

泣いちゃったら抱きしめるし
最後は母も人間だよねと笑えるまで
話を聞くよ

そう言いたい。

今子どもに向き合って
がんばってる仲間たちへ
一人でも多く
エールが届きますように。


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