天照大神(あまてらすおおみかみ)と天岩戸(あまのいわと)その1(全4回)


ポンと昔。
イザナギは黄泉(よみ)の国へと死んでしまったイザナミに会いに行ってきたのです。ところが、愛らしいイザナミは恐ろしい鬼と変わっていて、イザナギのことを追いかけてきたのでした。やっとの思いでイザナミを振り切ってこの世に戻ってこられたのです。ほっとしてイザナギは手や顔を綺麗に清め洗っている時のことです。すると、顔を洗っていると左目、右目、鼻から三人の神さまが産まれ出ました。イザナギはその3人の兄弟の神さまたちに言いました。
「左目から産まれたアマテラスよ。お前は私に代わってこの多くに神々の住む天の高天原(たかまがはら)を治めなさい。右目から産まれたツクヨミは夜の国を治め、鼻から産まれたスサノオは海を治めなさい。」
こしてイザナギは3人の神たちに天と夜と海の国を任せることにしたのでした。けれども大きな体のスサノオは、亡くなってしまったお母上のイザナミに会いたくて会いたくてたまりません。何もせずに泣いたり暴れたりしていました。それを見ていたお父上のイザナギは呆れ果てて(あきれはてて)
「何もせぬなら、この国から出て行きなさい」
とお叱りになりました。
「ならば出て行こう。その前にお姉さまの天照大神(あまてらすおおみかみ)に会ってからにしよう」
こういうとスサノオはお姉さまの天照大神の住む天の高天原(たかまがはら)へと、ドカンドカンと登って行ったのです。それまで静かだった高天原が急に揺れ始めたので、神々は何事が起ったのかと驚きました。天照大神はスサノオがやってくると知って、皆に言いました。
「あのわがままで乱暴者のスサノオがここへ来るようです。高天原を荒らしに来るのかもしれません。」

今日はここまで。
読んでくれて、ありがとう。
また明日。ポン!

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