和同開珎(わどうかいちん)っていくら? その2(全2回)


お金を作る材料の銅が、たくさん手に入ることになったから、お金もうんとこさ作れるようになった。なので、奈良の都造りを手伝った者たちには、この和同開珎(わどうかいちん)っていう日本で初めてのお金がお米の代わりとして渡されるようになったんだって。 
 
じゃぁ、和同開珎一枚で何がどれくらくい買えたんだろうね。奈良時代のはじめ、和同開珎一枚で一升のお米が買えたというんだ。一升ってのは1.5キロのことをいう。今なら15キロのお米は、いろいろあるけれど5000円くらいかな。これを10個に分けると1.5キロになるから、5000円割る10で500円。和同開珎一枚は500円くらいだったんじゃないかなってことだよ。 
 
それからここで面白いお話があるんだ。お金を作ると国の政府が儲かるんだって。というのはね。今皆たちが使っている100円ね。100円一枚を作るのに、いくらくらいかかると思う? 
なんと、たったの25円で作ることができるんだって。だから、100円一枚作り出すたんびに100―25で75円も国が儲かるってことになるらしいんだよ。じゃぁ、紙のお金ね1万円札はいくらでできるんだと思う? 
な、なんと、驚きのたったの20円だって。1万円札1枚作ったら、9980円国が儲かるんだって。すごいねぇ。こんな感じで奈良時代の政府も儲かっていたんだね。だからね、もし宇宙人が日本に来て、僕たちを支配しちゃったら、1万円のお札を何枚も何枚も出して助けてくださいって言ったって、 
「そんな紙屑(かみくず)いらいよ」 
って言われちゃう。100円ならアイスクリーム1個くらいね。1万円ならお米が30キロくらいね。そういうことにしようって日本中の人たち皆で約束して決めていることなんだよ。これをお金の価値といってるよ。 
 
さぁ、お小遣い、いっぱい貰えるようになるといいねぇ。

お休み、ポン。 

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