箒(ほうき)が、たわしになるって その1 (全2回)



今日はね、江戸時代のリサイクルのお話しさ。ビックリすることがあるんだよ。「もったいない」って大人たちはよく言うよね。そうさ、大昔の人たちは、もっともっともったいないという気持ちがあったんだ。もったいないからで、それがお仕事になっていったのさ。

ポンと昔。江戸時代にもリサイクルショップがたくさんあったんだ。リサイクルっていうのは、要らなくなったものや、壊れたものを直してまた使えるようにしていったんだね。江戸時代は今のようにいろんな物がなかったから、破れてしまったり壊れてしまったりしても、それを直して大切に使っていったり、他の人に使ってもらったりしたんだ。どんなリサイクルショップがあったって? 古くなった服や道具は買い取るお店があったんだ。破れた服は、きれいにツギをあてて繕ったりして、壊れたお鍋や釜(かま)なんかは、ちゃんと使えるように直したんだ。

破れた傘もちゃんと直したよ。昔の傘は油紙といって、破れやすかったからね、ちゃんと貼りなおして使ったんだ。そうして、いらなくなった油紙は、漬物やお魚や野菜なんかを包む紙として再利用していったんだって。すごい、無駄がないね。

江戸時代も半ばを過ぎてくると、いろんな物も増えてきたんだよ。紙屑(かみくず)拾いの仕事は、道に落ちている紙屑を拾って、それをまとめて売ると浅草紙となって再利用されていったんだ。そうさ、トイレットペーパーのことさ。

今日はここまで。
江戸時代時代は、何でも再利用してたんだね。
続きはまた明日、ポン!

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