見出し画像

かつおぶしはゲンかつぎ

江戸初期に書かれた『北条五代記ほうじょうごだいき』にあったお話だよ。

ポンと昔。
天文てんぶん 6年(1537年)夏。
北条氏綱ほうじょううじつな今川義元いまがわよしもととの戦いに船で出発したよ。
「おお、船にかつおが飛び込んできた!かつおは勝つ魚じゃ。縁起えんぎが良いわい」
かつおが飛び込んできたおかげか氏綱はその後連戦連勝だったよ。
武蔵国むさしのくに『東京、埼玉、神奈川の北東部』を手にいれていったんだ。
このことがあってから、北条軍の戦いにいく儀式ぎしきには必ずかつおぶしが出されていったんだって。かつおぶしはかつおから作った物だからね。
昭和のころまでは、結婚式の引き出物にはかつおぶしがおくられていたんだよ。いろんなことに勝てますようにと、この北条氏綱のゲンをかついだってわけなんだね。700年以上も続いているんだからすごいね。

最後まで読んでくれてありがとう、ポン!

#日本史 #戦国時代 #北条氏綱

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?