毛利元就(もうりもとなり)と千足のわらじ(その1 全3回)
今日はね、昔の人たちがはいていたわらじがお城を攻めるときの罠になっていったというお話だよ。
ポンと昔。今から500年くらい前の戦国時代の事だよ。
広島県の安芸国の事さ。強い力を持っていた山口県周防の大内氏と島根県出雲の尼子氏が領土を広げようとして安芸国へと攻めて来ていたんだよ。
安芸国にはね、ずっと昔から国人と言われているいくつものグループがあったんだ。村がいくつもあるような感じだよ。そこにはそれぞれ小さなお城があってお殿様もいたのさ。大内氏と尼子氏は次々と国人たちに戦いを仕掛けたり、家来になるようにと命令しながら領土を広げて行ったんだ。国人のお殿様たちも大内氏か尼子氏どっちの味方に付こうか悩んでいたよ。そりゃ強い方に味方したいもんね。
毛利元就という武将もその国人のひとりだったのさ。大内氏や尼子氏に歯向かって行ったら村中のみんなひどい目に会ってしまうからね。どっちかの味方になって行くしかなかったんだ。元就が45歳ごろの時は大内氏に味方していたんだよ。そして、別の国人の武田光和は尼子氏の味方になっていたんだ。
天文10年(1541年)5月、大内義隆から毛利元就に命令があったのさ。
「尼子氏に味方した武田光和の城・銀山城を落とすのだ」
とね。大内氏に味方していたのだから大内義隆からの命令は絶対さ。
今日はここまで!読んでくれてありがとう。元就はどうするのかな?気になるね!お休み、ポン!
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