日本中の下戸(げこ)もっと集まれぇー その1(全2回)


今日はね、こんなお便りをもらったんだよ。
「ボクはお酒が飲めなくって残念な気持ちでいたんですけれど、下戸たちの名前を知って何だかほっとしました。」
でね、下戸には有名人や英雄がたくさんいるのさ。もっと集まってもらうことにしたよ。さぁ日本中の下戸たちぃー、もっともっと集まれぇー。何人知っている人がいるかな?小学生なら、3人知っていたら二重丸さ。

菅原道真(すがわらみちざね)
藤原頼長(ふじわらよりなが)平安時代の政治家。保元(ほうげん)の乱を引き起こす。
吉田兼好(よしだけんこう)鎌倉後期の歌人
毛利元就(もうりもとなり)戦国時代の安芸の郡山城(こおりやまじょう)城主
今川義元(いまがわよしもと)戦国時代の武将。駿河、遠江(とおとおみ)を支配。
織田信長(おだのぶなが)甘党の天下人。
明智光秀(あけちみつひで)
徳川家康(とくがわいえやす)本当は飲みたいのに飲めないふりをしていた偽装(ぎそう)下戸だって。
山内一豊(やまのうちかずとよ)ぼたもちが大好きで家臣を困らせていたとか。
蜂須賀家政(はちすかいえまさ)毎食後、もち菓子やあん菓子を食べ、余れば家臣に細かく割って与えたとか。
松平信綱(まつだいらのぶつな)大下戸。上戸が大嫌い。
前田光高(まえだみつたか)
酒井忠清(さかいただきよ)
堀部弥兵衛(ほりべやへえ)自分は9人兄弟だが、9人のうち自分を入れて7人は下戸で2人だけが上戸だ。酒飲みの二人は幸せよくやっているが、飲めない7人は自分を始めとして不幸せだ。それで、一族の甚之丞(じんのじょう)にせいぜい酒を飲むようにと伝えてくれないか?と切腹の前に言っていたんだって。赤穂四十七士の中の下戸。
吉田忠左衛門(よしだちゅうざえもん)赤穂四十七士の下戸。
間瀬久太夫(ませきゅうだゆう)赤穂四十七士の下戸
小野寺十内(おのでらじゅうない)赤穂四十七士の下戸
赤埴源蔵(あかばねげんぞう)赤穂四十七士。徳利(とくり)の別れで有名だけれど、実は下戸だって。
堀部安兵衛(ほりべやすべえ)赤穂四十七士の下戸。
徳川綱吉(とくがわつなよし)
上杉鷹山(うえすぎようざん)アメリカの大統領ケネディが賞賛した人で有名だね。下戸でタバコが好きだったんだって。毎晩寝る前に冷酒といってちょっぴりアルコールの入った甘酒を飲んで休んでいたんだって。
徳川斉昭(とくがわなりあき)
勝小吉(かつこきち)勝海舟(かつかいしゅう)のお父さん。
井原西鶴(いはらさいかく)「西鶴翁(さいかくおう)は下戸なれば、飲酒の苦を逃れて、美食をたくわえて人に食わせて楽しむ」なんて書かれているんだって。
荻生徂徠(おぎゅうそらい)江戸時代の儒学者(じゅがくしゃ)。下戸なのに酒杯を集めるコレクターだったとか。
柳沢淇園(やなぎさわきえん)馬上で行くと乞食(こじき)が三味線を弾いて物乞いをしていた。淇園は、その三味線でひとしきり弾いてから、乞食にお金を与えて去ったというんだよ。三味線の腕も良かった多芸の下戸さ。
池大雅(いけのたいが)
平賀源内(ひらがげんない)
葛飾北斎(かつしかほくさい)茶もタバコも好きじゃなかった下戸。お米一粒に雀の絵を描いたんだってね。
山東京伝(さんとうきょうでん)
山東京山(さんとうきょうざん)
酒井抱一(さかいほういつ)八尾善(やおぜん)という料亭で出された初ガツオのお刺身にお箸をちょっとつけただけで、これはいけないと板前を呼ばせて言うには、研ぎたての包丁を使うから砥石(といし)の匂いが魚に移っている。包丁は研いだら一刻くらいは井戸の中に吊るしておいてから使うものだ。と注意したんだって。
滝沢馬琴(たきざわばきん)
頼山陽(らいさんよう)川中島の戦いを歌った詩吟(しぎん)の「鞭声粛粛(べんせいしゅくしゅく)、、、」で始まる不識庵(ふしきあん)は有名でね、安倍川餅の好きな詩人だよ。
簗川星厳(やながわせいがん)
河竹黙阿弥(かわたけもくあみ)江戸の歌舞伎の作者。
勝海舟(かつかいしゅう)
小栗上野介(おぐりこうずけのすけ)
西郷隆盛(さいごうたかもり)タバコ大好きな愛煙家でね。おみかんが大好き。苦手なのが蛸(たこ)だって。焼酎のお湯割りを少し飲んだだけですぐに寝てしまったんだって。
武市半平太(たけちはんぺいた)
近藤勇(こんどういさみ)今日という所は嫌な所だが、ただ一つ大福がうまいのがいい。ってお手紙にあるんだって。

今日の下戸はここまで。長々と読んでくれて、ありがとう。
明日の下戸は、明治時代以降だよ、
さあ、お休み。ポン!

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