江戸時代のファーストフードといえばお寿司 その1(全2回)


今日はね、江戸時代のファーストフードのお話しさ。
ファーストフードっていうのは、ほら、ハンバーガーやピザなんかみたいに、出来立てを売っているものを言うんだよ。すぐに食べられるから、嬉しいよね。外国の人たちからも人気のあるファーストフードと言ったら、そうさ、お寿司さ。日本の食べ物といえば、「スシー」なんて言ってくれるよ。今では世界中に日本のお寿司屋さんがあるんだってね。

ポンと昔。今から1300年も昔、奈良時代のこと。717年には「すし」と書かれたものが残っているんだって。平安時代937年に書かれたものの中には伊勢の国の鯛すし、伊予の国の烏賊(いか)すし、讃岐の国の鯖(さば)すし、なぁんていうのがもう書かれてあるんだって。
でもね、この頃のおすしは、お魚や貝を自然発酵させたものだったんだって。だけれど、自然発酵には時間がかかってしまうから、早く発酵するようにお米を入れて早く食べられるようにしたってことなんだよ。お米が糠漬け(ぬかづけ)の糠床(ぬかどこ)のような代わりをしたんだね。一年も漬け込んでいたというから、昔のお寿司にはお米はなかったんだね。これが「熟れ(なれ)ずし」というんだって。お魚のお漬物って訳だね。この熟れずしね、びっくりしたことに、今から1700年も大昔、東南アジアの山の中の場所で始まったお料理だったというんだよ。山奥に住む人たちは海のお魚を食べられなかったから、こんな風な工夫をして食べていたんだね。それが日本に伝わって来たというんだよ。

今日はここまで、読んでくれて、ありがとう。
明日も食べ物の話だよ。お楽しみに、ポン!

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