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徳川家光とお花茶屋

東京の葛飾区には『お花茶屋』なんていうかわいい地名があるんだって。
その由来を見つけたよ。
ポンと昔。
江戸時代の最初のころ。今から400年くらいも前のこと。
3代将軍徳川家光が葛飾区の辺りまで鷹狩にきていたよ。
「うーん、腹が、、、腹が、、、」
家光は急にお腹を押さえて苦しがったんだ。お腹がすっごく痛くなってしまったんだ。家来たちは大慌てさ。
「おお、そこに小さな茶屋がある。あそこで休ませてもらおう」
それは小さな小さな茶屋だったよ。そこにはお花さんという女の人がいたんだよ。お花さんはね、何にもないみすぼらしい所だったけど、一生懸命に看病してくれたんだ。
しばらくして、元気になった家光だったよ。
「お花よ。おかげですっかり良くなった。そうだ。この辺りをお花茶屋という地名にしようではないか」
元気になった家光はね、そう言って地名をさずけてくれたんだ。
それから、ながーい間、この辺りは田んぼと畑ばかりの所だったよ。
でもね、今は上野と成田空港をつなぐ京成電鉄本線が通っている。それには、『お花茶屋』がちゃんと駅名として残っているんだ。今では駅の周りには商店街もあって沢山の人たちが住んでいるんだよ。
『お花茶屋』は徳川将軍がつけてくれた町の名前だったんだね。

#日本史 #江戸時代 #徳川家光

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