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選択の思考回路

なぜそのアイディアなのか

前回の記事の補足

↑前回の記事よりわたしは以下の4つのアイディアを挙げて
2.勝手にトーナメントを選び、作りたいという話をしました。

1.架空のライバルプレイヤー

細かいスイングの特徴や能力値を入力してできあがったコンピューターゴルファーが利用者と同時進行で同じコースを仮想空間でラウンドしており、どんなゴルフをしているのかをスマホ上で見て戦いながらラウンドをできるようにしたい。

2.勝手にトーナメント

同じ日に同じコースをラウンドするゴルファーたちに事前登録をしてもらい、リアルタイムで更新されるスコアを匿名でお互いに見ることができるようにして、スコアの順位などを知ることができるようにしたい。

3.事前ショット軌道入力装置

ショットを打つ前にスマホのGPS機能を使ったボール位置の登録とそこからどういうショットを打つかを複数の項目に対する選択形式で登録することで予定を細かく決められるようにしたい。

4.ナイスショット判定カメラ

予定するショットを事前に登録してからショットを後ろからスマホで撮影してどれほど予定通りなのかをAIカメラで判定して点数を決めてくれるようにしたい。


エキサイティングな瞬間の解像度を上げる

私自身が思う
ゴルフのラウンドをする際に
最もエキサイティングな瞬間は

ショットする前に予定した球筋と
実際にショットした球筋の
一致率を判定する瞬間です。

自分が打った球の視覚的な情報と
予め脳内でしていたイメージ
の一致率をやはり脳内で計算している
その瞬間がなによりも楽しい瞬間です。

最初
どうすればその瞬間をより楽しめるかを考えた時に
予定する球筋を細かく設定すること
②一致率のフィードバックを細かくすること

を思いつき、それらをベースにアイディアを考えました。

ここで私は思いました。
・わたしは一致率のフィードバックを誰かから受けたいのでしょうか。
答えはNo.です。
・わたしは一致率についてあれこれ議論をしたいのでしょうか。
答えはNo.です。
・わたしは一致率を上げることに最も興奮するのでしょうか。
答えはNo.です。

わたしが最もエキサイティングしているのは
一致率を脳内で判定しているその瞬間です。

そして次の瞬間には次のショットのことを考え始めます
「はやく次のその瞬間に行きたい」
ということです。

その瞬間を次から次へといっぱい欲しいのです。
しかし現実的にその瞬間を増やすには
下手になってスコアを悪くするしかありません。

そこでわたしは
その一致率の判定をする瞬間の楽しみが
何で規定されているのかを考えました。

それが
「予定する脳内イメージの鮮明さ」
です。

テキトーな予定を立てて打った球には
一致率もなにもありません。
脳内イメージにもモザイクがかかり
脳内判定も雑になります。
興奮度は下がります。

できるだけ細かい球筋の予定が
一致率を脳内判定するその一瞬の楽しみを増加させてくれます。
ショットするその瞬間までに割いたリソースが
その瞬間の楽しみを増加させてくれるのです。

ショットする瞬間までに費やすリソースを
増やすことには
真剣さを追求することが重要になります。

なので真剣さを追求できるサービスが
わたしを満足させるためには必要なのです。

結論

2.勝手にトーナメント
を利用することで
真剣さをおのずと高めることができて
エキサイティングな瞬間を
よりエキサイティングにすることができると
考えています。


その他の選択肢に対する却下の理由

1.架空のライバルプレイヤー
これに対してはやはり相手が生命体でないというのは
真剣度合いに水を差してしまう可能性が高いと思いました。
そもそも架空のライバルだったら脳内で作ればいいじゃんという話です。
自分がそのホールをどのくらいのスコアで上がりたいのかとやっていることは変わらないと気づきました。

3.事前ショット軌道入力装置
これはその都度のショットの真剣さを挙げる糧には確かになります。
予定したショットの脳内イメージを言語化を通してより鮮明にすることで
一致率判定の楽しみを増加させることになるでしょう。
しかし、ショットをするまでの時間はマナーとして限られています。
その限られた時間を何に割きたいかというと、それは冒頭にリンクを貼った前回の記事にも書いたように、次のショットでの狙いであったり、リスク計算です。なのでイメージの鮮明化のためにスマホでの入力を要すると真剣さとしてはやや失われる部分も同時に存在してしまうのです。

4.ナイスショット判定カメラ
これは一致率を点数化することでショットについて評価してくれます。そういう緊張感が真剣さを向上させてくれることにはなるでしょう。
しかし、わたしがゴルフを好きな理由はそのそも他者に評価されるスポーツではないからであり、そこに反しています。
さらに、たとえ一致率を詳細に評価してフィードバックをしてくれたとしてもわたしはすでに次のショットの楽しみのために動き出しているのです。

お読みいただきありがとうございました。

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