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どうやってゴルフをより楽しめるものにするのか(自分目線で)

ゴルフの要素が多すぎる

数多くある1ショットのフェーズ

ゴルフには多岐にわたる要素が絡み合っており
1つのショットには数多くのフェーズが存在します。
前回の記事で述べた「コントロールする快感」は確かにありますが
そのためには様々な要素を考慮する必要があります。
どのフェーズが好みかを考えてみましょう。

前回のショットの結果がわかったところで
新しいショットのフェーズが始まります。

打つまでに考えること

まずは狙いとして最終的にボールがとどまる終着点を決めます。
もちろんベストはどのショットもカップの中ではあるのですが
打つ場所とボールを落とす場所、カップの位置の関係から
カップを狙えるのかどうかを判定します。
たとえ狙えるとしても、狙うべきかどうかの判断も必要です。
その1打をカップに入れるための1打にするのか。
それとも次の球を入れるためのアシストにするのか。
それとも次の次の球を入れるためのアシストのアシストにするのか。

それらには現時点でのスコアや、目標スコア
このホールをどれくらいのスコアで終わらせたいか。
守りとして最悪を想定するのか。
攻めとして最高を想定するのか。
が影響してきます。
それらを加味してあらゆることを
考えることもゴルフの醍醐味です。
そういった意味で「ゴルフIQ」という言葉も
よく使われています。


次にカップの近くから打つためのショットと
池やバンカーといったハザードを
絶対に避けるためのショットでは
全く狙いが異なりますし
ショットの正解も異なります。

狙う場所を決めたら
次はどういう球で狙うかを決めていきます。
ほとんど同時に決めると言ってもいいでしょう。
高い球で打つのか低い球で打つのか。
スピン量はどうするのか。
スライス(右曲がり)かフックか(左曲がり)
その曲がりはどの程度のものなのか。

その際に考えるべきポイントは
・狙う場所の周辺環境
・風の向きや雨の有無などの天気
・障害物の有無
・高低差
・ゴルフ場の標高
などがあります。

そうしてようやく
打ちたい距離と球筋が決まります。
その球を今度は
自分がどのクラブでなら打てるかを
加味してクラブを選択します。


たとえば打ちっぱなしの練習場でできる練習は
クラブごとに打てる球筋を増やしたり
飛距離を伸ばしたり
できるだけ再現性の高いショットを打つ確率を上げることだけです。

なのでクラブ選択の段階になって
ようやく打ちっぱなしでの
努力が反映されます。

そして、今あるボールの環境から
選択したクラブで予定したショット
打てるかどうかを確認し(ボールの状態や地面の状態によっては使えるクラブや打ち方が限られてきます。)
打てなければ再度どのクラブでどんな球なら打てるかを
加味して最初から考え直さなければなりません。

ショットをする位置からの景色によっては
「なんとなくこういう球は打ちにくい」
というような言語化不能な精神への影響もあります。

この段階では
まだショットを打つためのスイングをしていませんが
かなり脳のリソースを使っています。


ようやくスイングが始まる

そしてここからアドレスというスイングの構えを取って
狙った球を打つためのスイングをしていきます。

そうして打った球が
予定通りなのか
少し予定と違うのか
大幅に予定と違うのか
完全に予想外なのか
結果が出てくるということになり

次のショットのスタート地点が決まります。

これまではパー4のセカンドショットを想定した
話を勝手にしていました。 
(2打目なので1打目によって打つ場所の環境が決められており、パー4では2打目でカップやグリーンを狙う場合が多いです。)
各ホールの1打目や
グリーンオンしてからのパッティングはまた違った
思考のプロセスが必要になってきます。


わたしが好きなポイント

この一連のプロセスの中で
わたしが最も楽しんでいるのは
球筋が予定通りだったかを判定している時だと思っています。

自分が十分な脳のリソースを割いて作った「予定」
と自分の努力によってできあがったスイングがもたらす球筋という「結果」
一致率にこそ最も関心があります。

現状との乖離

しかし現状は
そこに点数があるわけではなく
頭の中で大雑把なボーダーラインを思い浮かべ
満足、やや満足、ふつう、やや不満、不満
というアンケートレベルのフィードバックを自己満足の世界で
受けているに過ぎません。

厳密にいえば
その満足度は先ほどの一致率だけではなくて
球の終着点も影響を与えていると思います。

もちろんスポーツなので結果(スコア)が
すべてと言えばその通りです。
球の終着点だけがスコアに影響を与えており
一致率はスコアに影響がありません

また、狙う球筋の予定も
トッププロを除いてピンポイントである場合は少ないでしょう。
例えるなら
何時何分何秒にどこどこを出発して
何時何分何秒にどこどこに着いて
何分何秒間で食事をして
何秒でお会計をしてなどという予定ではなくて
朝出発して、昼頃にご飯を食べて夕方に帰ろう。
というような大雑把な予定になります。

この予定の細かさは
そのラウンドやそのショットの大事さ、つまり真剣度によって変わります。
大会や、勝負では細かい予定になりますし
遊びのラウンドではざっくりとした予定になります。


解決方法

では「一致率」のフィードバックをできるだけ楽しむには
どうすればいいでしょうか。
予定が細かければ細かいほどよく
フィードバックが厳密であればあるほどよいのです。

つまり必要なのは真剣度を上げることと
フィードバックの精度を上げることです。

アイディア発散

「一致率」のフィードバックを受けるという
楽しみを最大化するための
アイディアを4つご紹介します。

1.架空のライバルプレイヤー

細かいスイングの特徴や能力値を入力してできあがったコンピューターゴルファーが利用者と同時進行で同じコースを仮想空間でラウンドしており、どんなゴルフをしているのかをスマホ上で見て戦いながらラウンドをできるようにしたい。

2.勝手にトーナメント

同じ日に同じコースをラウンドするゴルファーたちに事前登録をしてもらい、リアルタイムで更新されるスコアを匿名でお互いに見ることができるようにして、スコアの順位などを知ることができるようにしたい。

3.事前ショット軌道入力装置

ショットを打つ前にスマホのGPS機能を使ったボール位置の登録とそこからどういうショットを打つかを複数の項目に対する選択形式で登録することで予定を細かく決められるようにしたい。

4.ナイスショット判定カメラ

予定するショットを事前に登録してからショットを後ろからスマホで撮影してどれほど予定通りなのかをAIカメラで判定して点数を決めてくれるようにしたい。

1と2はどんなラウンドでも真剣にプレイすることを可能にします。
同じような実力の人といつもラウンドができるわけではありません。
これらのサービスによって真剣にラウンドするチャンスを確実に増やすことができます。

3はあいまいなショットの予定の組み方を撲滅するものになります。
予定を細かく明確にするためのステップを提供することで確実に真剣さを組み込んでラウンドをすることができます。

4はショットに対して曖昧な自己満足のフィードバックで終わることなく
実際に数値やコメントで機械から高い精度の評価を受けることで楽しみを最大化することができます。


どのアイディアを実現していくか

わたしがこの中でも特に
あったらぜひ使いたいのは
2の勝手にトーナメント
です。

なぜこのアイディアなのか

  • プレイ中にやることがスコア入力という最小限で済むこと

  • 相手が実在する人間であること

  • 自分のスコアも公開されるというプレッシャーを受けられる

  • 同伴メンバーとの楽しみを減らすものにはならない

というのが気に入っているポイントです。

すべてのホールをパーで回ったとして
72回あるショットの中で
真剣さの欠けたショットをするのは
楽しみを減らすことに他なりません。
そうならないように真剣に取り組める環境を
各プレイヤーが選択して作ることができます。
わたしが1番真剣にラウンドをできるのは
戦う相手がいる時だと感じているからというのも
大きな理由の1つです。

企画

○目的
プレイヤーがより集中力を高めて真剣にラウンドをできるようにすること

○利用者
全ゴルファー

○利用機会
あらゆるゴルフ場でラウンドをする際

○詳細
スコア入力はスマホで行っていただきます。
事前にゴルフ場内でアプリにハンドルネームとゴルフファーとしての情報(ハンディキャップ、ベストスコア等)を登録をしていただきます。
ラウンドをする際にGPSによる位置情報を用いてどのゴルフ場にいるかを確認します。
(同じゴルフ場にもいろいろなコースが存在する場合があるので)実際にラウンドするコースを順番とともに選択していただきます。
ラウンドが始まったらアプリ上にスコアを入力していっていただきます。
この情報がサーバーに保存され、リーダーズボードを自動的に作成します。
ハンドルネームとスコアランキングのリーダーズボードが見られるようになります。これがリアルタイムで更新していきます。
ボードに出現するプレイヤーのレベルを選択的に絞ることもできます。


リーダーズボードの例(日本ゴルフツアー機構より引用)

○満たしたいニーズ

1.スコアアップを目指して上手になるように練習している人の
ラウンドにできるだけ真剣に取り組みたいという欲求

2.自分の実力が他者と比べてどの程度のものなのかを知りたいという欲求

3.その日のコースコンディションやピン位置、天候がハードなのかどうかを客観的に確認したいという欲求
(ピン位置は日によって変わりそれによってコースの難易度も変化します。自分のスコアだけではなく、他者のスコアという尺度を追加することで日ごとに変わるコース難易度を推し量ることができます。)

比較すると

現在存在する似たようなサービスとしては事前に知り合い同士で登録をすることでコンペとして参加者のスコアをリーダーズボードで見ることができるサービスはあります。

わたしも利用したことはあり、これは多少真剣にラウンドをする起爆剤になります。
しかし、気になるスコアは自分と実力が近しい人のものだけであり、参加者もかなり限定的です。

これに対して、たまたま同じ日に同じゴルフ場にいる他人のスコアを閲覧して比べるというのはかなり独自的であると思います。


作成方法の概要

作り方としてはWebアプリ開発ツールを用いてベースとなるページを作成します。
大きなものとしてはランディングページ、情報登録ページ、スコア入力ページ、リーダーズボード閲覧ページになります。

登録情報はリーダーズボードにその一部が反映されるように設定が必要です。

また、ラウンドするコースの入力で自動的にPar4やpar5などのホール情報がスコア入力ページに順番に現れるように楽天ゴルフAPI等を活用したいと思います。(コースによってPar3、Par4、Par5の配置がバラバラなので、入力時に間違いが少ないようにします。)

その他制作段階で付け加えていくことになるテクノロジーもあるかもしれません。

作成に伴う課題

もちろん意図した機能を全うするにはかなり多くの利用者が必要になります。
なんといっても全国にはゴルフ場が約2130コースあり、そのすべてのゴルフ場で毎日複数人の勝手にトーナメントへの参加者を想定しているからです。

しかし、ゴルフ好きとしてはプロゴルフの大会でリーダーズボードは見慣れていますし、そこに自分のハンドルネームを載せていくなんてワクワクすること間違いありません。
結果的に練習にも熱が入り、上手なゴルファーが増えるでしょう。

ゴルファーへの思い

楽しくやれればそれでいいと言って真剣さを欠いたプレーをするゴルファーも数多くいますが、そういう方と無理に対立する必要はありません。

ただ、そういった方々に気を遣って
一生懸命なゴルファーが真剣にラウンドをすることを控える必要はありません。

熱心にゴルフをやりたい人ができるだけ気持ちよくゴルフができるようにぜひとも開発していきたいと思います。

お読みいただきありがとうございました。

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