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【考え事】1からはじまる

■ あいうえおの練習

 あの「すいせんすいじゃく」でお馴染みの息子くん(3歳半)、現在知的好奇心がブーストされて平仮名の練習に取り組んでいます。一緒にお風呂に入る時に鏡の曇りを利用して書くのですが、

あいうえおしよーよー』と言われて、
はいはい、あいうえおね~(昨日もやったやんかい。。好きねぇ。。)」という感じで付き合うと、
"あ"ってどんな感じ~?って言って!』という謎のオーダーが入り、「(はいはい、)"あ"ってどんな感じ~?」と言うと、
鏡にダイナミックで芸術的な「」を書いてくれる流れです。

じゃあ次は~?
い!
"い"ってどんな感じ~?

kana=['あ','い','う',・・・,'を','ん']

for i in range(2,47):   # 実はひらがなは46文字
    print("「じゃあ次は~?」")
    print("『"+kana[i]+"!』")
    print("「"+kana[i]+"ってどんな感じ~?」")

という感じで進んでいきます。ただお風呂の体を洗う場所なのであまり長居もできず、途中で切り上げることもしばしばです。

■ なぜかいつも「あ」からはじまる

 この一連の流れですが、なぜかいつも「あ」から始まります。『じゃあ昨日"と"までやったけん今日は"な"からやろっか~』と言ったりするのですが、大体その意見は却下され、結局いつも「」から始まります。すると必然的に、

1日目:あいうえおかきくけこさしすせそ
2日目:あいうえおかきくけこさしすせそたちつてと
3日目:あいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねの

という形で「あ行」の回数が多くなり、「あ行」から書けるようになっていきます。現に今も「あ行~は行」ぐらいまでは書けていますが、「ま行」ぐらいから怪しくなってきています。

■ ベンフォードの法則

 同じようなことは数字でも起こっており、自然界に出てくる多くの数字の最初の桁は1から始まることが多いことが知られています。「普段目にする数字の中で、12、156、1000等の1から始まる数字は見慣れているけれど、98、938、9943等の9から始まる数字はあまり見慣れていないよね」という、気づいた人はよっぽど暇だったんじゃないかと思ってしまう法則です。

ベンフォードの法則(ベンフォードのほうそく、Benford's law)とは、自然界に出てくる多くの(全てのではない)数値の最初の桁の分布が、一様ではなく、ある特定の分布になっている、という法則である。この法則によれば、最初の桁が1である確率はほぼ3分の1にも達し、大きな数値ほど最初の桁に現れる確率は小さくなり、9になると最初の桁に現れる確率は20分の1よりも小さくなる。
(Wikipedia 「ベンフォードの法則」)

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■ 先行者利益

 ベンフォードの法則、「言われてみれば確かに」という感じですね。桁数の話は置いておくとして、野球でも1番バッターの打順が一番多くなるし、ドラマも1話が1番観られるし、1番最初にその分野を切り開いた人は後々絶対に引用されるし、桃鉄も1年目が1番プレイされるし、最初のクリボーが1番踏まれるし、という形で、たいていの順番は1から始まるので、時間切れで打ち切られたとしても1番は参照されるし、1番って純粋に参照回数が1番多いんだと思います。

 アメリカを語るのにコロンブスが外せないように、スマホを語るのにジョブズが外せないように、YouTuberを語るのにヒカキンが外せないように、何かの分野を立ち上げたりする際に1番になっておくと、その分野が普及したときに、競合が増えるのではなく知名度が上がる、という不思議な構図を取ることができます。誰もやったことが無い事をやる人って偉大なんですね。

【参考資料】


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