公益財団法人横浜市国際交流協会
外国につながる若者たちの居場所Rainbowスペース
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外国につながる若者たちの居場所Rainbowスペース

公益財団法人横浜市国際交流協会

自身の経験を後輩のために

 なか国際交流ラウンジの学習支援教室で学んだ「外国につながる若者たち」が中心になって立ち上げた運営委員会「にじいろ探険隊」とその居場所と活動場所である「Rainbowスペース」。2017年の活動開始以来、外国につながる若者たちが安心して過ごせる居場所づくりを中心に、自主的な活動や地域との連携活動を行っています。

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 1月の最終週、2月に公立高校の共通選抜テスト(以降、高校受験)を受ける中学生を対象とした面接練習会と、にじいろ探険隊メンバーが通う高校紹介が行われました。メンバーの経験を活かし、2月に高校受験を受ける外国につながる中学3年生を応援する企画です。参加者は中国語で高校受験やメンバーの体験談を聞くことができるほか、日本語を母語としない生徒たちのならではの視点で面接時の注意点やポイントを知ることができます。

 また、メンバーが通っている学校紹介のコーナーも設けられました。先輩たちがどのような学校に通っているのか、どのような学校生活を送っているのかを直接聞くことができます。学校生活の他にも、日ごろ感じていることや悩んでいることなど、中国語で気軽に話すことができそうです。

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 この日は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で会場を訪問する生徒は少なかったので、にじいろ探険隊のメンバーは思い思いに過ごすことになりました。部屋の片隅で輪になって自習をする人、コーディネーターの林さんを囲んで日本語のエッセイを読む練習をする人、おしゃべりを楽しむ人と様々です。共通しているのは、誰もが縛られることなく、自主的にそして緩やかに過ごしていることでした。自分の母語で話すことができる、安心して居ることができる、仲間がいる、認めてもらうことができるRainbowスペースは、外国につながる若者たちが目指す道へ前向きに進んでいく力をチャージできる場所でした。

学習コーナー

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コーディネーター林さんの思い

林さん3

現在、Rainbowスペースのコーディネーターを務める林 錦園さんもなか国際交流ラウンジの学習支援教室に通っていた1人でした。日本の学校制度で中学生にあたる年齢のとき、日本で仕事をしていたお母さんと暮らすために来日し、公立中学校に入学しました。中学校で日本語を話すことができなかった当時の状況を「声を奪われ、手足を縛られた人形のようだった」と林さんは振り返ります。そのような日々を過ごす林さんがたどり着いたのは、母語で安心して話すことができる、外国人である自分を認めてもらえる、仲間がいる、なか国際交流ラウンジの学習支援教室とそこで出会った人たちでした。林さんはその後も日本語、学業、日本での生活と様々なことで努力を重ね、高校、大学、大学院への進学を叶えました。学校やアルバイトを通して多くの人と出会いますが、「日本語が上手ですね」といった外国人としての一面だけを見られることも多く、自分の努力や苦労はなんだったのだろうと思い悩む日々を過ごしたと言います。
 そのようなときに再び訪れたなか国際交流ラウンジで、今度は大学で学んだことを活かし「支援される側」から「支援する側」になる決意をします。「支援する側」としてラウンジに戻った林さんが出会ったのは、かつての林さんと同じ悩みや苦労を抱えている外国につながる子ども・若者たちでした。「彼らの姿を通して、私は自身の経験を思い返すことができます。私が苦労した経験は後輩たちを支える力になるかもしれません。かつて私は『なぜ日本でこんなに苦労しなければいけないのか、様々なことを頑張ってもなぜ多くの人は外国人の一面だけを見るのか』とモヤモヤした気持ちを持っていました。Rainbowスペースでの支援活動を通して、私の経験が後輩たちに生かされることで、私自身も感じていたモヤモヤした気持ちが消えていきました。私も彼らに支えられています」
と林さんは言います。そしてRainbowsスペースの
役割について次のように語ってくれました。
 「帰属できる場所があることは幸せなことです。私も日本に来て12年経ちますが、Rainbowスペースの活動を経験して初めて住んでいるこの地の一員であると実感することができました。そしてこの地域社会で暮らす私たちは、これまでに地域イベントで通訳ボランティアをしたり相互理解のために自分たちの声を伝えたりしてきました。それは私たちの社会的な役割であり、誰もが幸せに暮らせる多文化共生社会のために私たちができることです」。

Rainbowスペース シンボルマークの込められた思い

Rainbowスペースロゴ

日本は広い海みたい 私は広い海に浮かぶ船
どこに向かっているかわからない
でも何か挑戦できるかもしれない これは漂流ではなくて「探険」
自分一人だけでは ここまで来ることはできなかった
中区に来たこと 出会った人 努力したこと 全ては運命
運命を受け止めた結果 私は使命を見つけた

Rainbowスペース これまでのあゆみ

・「にじいろ探険隊」を結成 2017年12月
・運動会「にじいろ大合戦」開催 2018年8月 
・小学生夏休み教室開催 2018・19・20年8月 
・中区多文化フェスタで活動発表 2018年・19年9月 
・防災訓練での通訳ボランティア 2018年・19年・20年11月
・餅つき大会で通訳ボランティア 2019年・20年1月
・夏祭りで「3R」(Reduce, Reuse, Recycle)啓発ブースを出展 
 2019年7月
・映画「向陽而生 私らしく生きること」を制作 2019年9月
・中国語版防火啓発動画を制作  2020年10月
・家庭防災員研修を受講 2020年11月

― これからも、にじいろ探険隊の探険は続く! ―

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外国につながる若者たちの居場所「Rainbowスペース」
活動日時 毎月隔週月曜日 17:00~19:00(変更することがあります)
 問合せ なか国際交流ラウンジ 電話 045-210-0667








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