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とてもかなしいピアノ弾きの少女 3

ぱらん ぱらん 
とてもさみしいひびきだ。

まるで、
かなしい記憶を思い出すために開いた
オルゴールの様な音がする。

マスターが、
「いらっしゃい」と言った。

女の子がピアノをいている。

「今日からピアノを弾いてもらうことになったんだ」

「こんにちは」

とりあえず僕は、
その子に頭を下げてみた。

彼女はピアノに向かっていて、
僕に背を向けているのだけれど。





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