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食物アレルギー歴20年↑な自分を振り返る1 自己紹介編

物心ついた頃から、大人になったいまも、アレルギーで食べられないものがある。

自己紹介でありがちな、食べ物トーク。わたしはどんな質問がきても、アレルギーの話につながるようにしていた。
というか、好きな食べ物はあっても、嫌いな食べ物が思い浮かばなかった。「アレルギーがある」くらいしか言うネタがなかったのである。

そして、アレルギーがあると言えば、当然「何のアレルギー?」と聞かれる。

さて、幼きわたしはどう話していたのか。

「さかなと、かいと、カニと、エビと、タコと、イカのアレルギーです。さわれなくて、なまでもやいてもたべられなくて、ダシもエキスも、いっしょのおさらにはいってたのをどかしてもだめで、さわったおはしでさわったごはんもたべられません。あと……(略)」

長い。


長いな……
聞いた人が思ったであろう感想は、言ってる本人も思っていた。

ざっくりまとめると

・魚介類(魚類、貝類)(魚卵も含む)
・甲殻類(えび、かに)
・軟体類(たこ、いか)
※上記のものは加工品(練り製品等)、エキス、出汁などもNG

こんな感じ。


幼稚園はお弁当の時間があるし、小学校からは給食が出る。
遠足や友達の家に行けばお菓子を食べるし、親戚と集まったり旅行に行けば色んな料理が出てくる。

自分と付き合う上で必要なことだから、他人(ひと)に分かってもらわないといけない。いつでも、どこでも、自分の力で伝えないといけない。
そう教えられてきた。

魚貝エビカニタコイカと、食材名だけ言えばいいのだが、「これはだめ?」「あれは?」という質問が必ずくるので、もう先に細かいことも言ってしまえと。幼いなりに理由あっての長文。しかし、これはあまりに長い。

多くても長くても面倒でも、アレルギーの話は大事なことだ。何とかしないと。
と、幼いわたしは、自分のアレルギーに名前があったらなーなんて思っていた。つまり「○○アレルギー」と一言で言える便利ワードをゲットしたかったのだ。


[続く]



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