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「ねこのて」のねこのてになってみて②

さてさて、私はこころの相談室ねこのての「助っ人ねこのて」として活動を始めて、様々なことに気が付きました。
こころの相談室ねこのては、公認心理師や臨床心理士など、心理援助職を対象としたオンラインの相談室です。

前回は、心理職の、「職場でひとりぼっち」のご様子をお話ししました。
今回は、「心理職は自信のない人が多い」ということをお話します。

御相談の中で「自分は心理職にむいていないのではないか」というテーマがよく出てきます。
経歴の浅い方だけではなく、中堅やベテランと言っていい方たちもおっしゃいます。
しかしながらお話をうかがうと、しっかりと業務を行っている方たちばかりなのです。
キャリアが長くなればなるほど、このテーマは深刻です。

「自分には寄って立つ知識も技術もない」
「自分の臨床に自信がない」
「仕事でわからないことがあっても、知らない、わからないなんて、もう言えない」
「自分は心理職としての能力がないに違いありません」

自信がないことには、様々な要因があるようです。

まずは、生活の余裕のなさ。
研修の機会が増えて、あれもこれも勉強したいと思っても、時間的余裕も、身体的余裕も、経済的余裕もない人が多いのです。

それなのに、SNSを見ると、様々な書籍や研修が紹介されていたり、他の心理職が専門的な情報発信を堂々としていたり。
そうなると、あのこともこのことも知りたいのに、知らないことが多すぎて、自分が無知に思えて仕方ない、そう思うのも仕方ない気がします。
新しい情報を目にするたびに、どんどん自分が取り残されているような気になるものです。

それから、前回と重複しますが、とにかく孤独を感じていることが大きな要因になっています。
同僚や相談できる援助職が周りにいれば、情報共有や悩みを聞いてもらえたりするのですが、一人職場や、知り合いが周りにいなかったりすると、不安や焦燥感が増していってしまうのです。

そうした中、悩んでいるうちに、段々仕事自体も面白みがなくなり、ダメな自分がクローズアップされていく。
そういう心理援助職の方からお話をきくと、よくひとりで耐えて頑張ってきましたねと声をかけずにはいられません。

そういうときも、恥ずかしがらず「ねこのて」を借りてほしいのです。
ねこのて助っ人も同じような思いや経験をしてきました。お気持ちわかりすぎるくらいです。同じ目線で話をおうかがいしたいと強く思っています。

お待ちしています。

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