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エシカル消費と健康

 環境や社会を意識していたエシカル消費が浸透してきています。
本日の日経新聞で、この度コカ・コーラが第三の牛乳としてオートミルクによる牛乳を発売することを発表しました。第3のビールはきたことがありますが、第3の牛乳とは興味深いので深堀をしてみます。

栄養面に優れている
 健康志向が叫ばれる中、オートミルクは栄養面で牛乳や豆乳と違いがあります。オーツミルクは牛乳並みのカルシウムを含むほか、食物繊維は豆乳の5倍以上だ。脂質も豆乳の6~9割程度。アーモンドミルクも豆乳に比べ糖質が少ないのが特徴です。そのため、健康に配慮した第3の商品が注目されているのだと思います。

環境への配慮
 もう1つ意識したいのは環境への配慮です。
 食糧農業機関によると、家畜業が排出する温室効果ガスは、世界の全排出量の18%にも上るのだそうです。飼料である穀物や野菜の栽培をするのには、人や機械が働かねばなりません。その時には当然ながら人の呼気や機械の排ガスとして温室効果ガスが排出されますし、蒔くための農薬や化学肥料を作り出すのにもエネルギーが使われるので、ガスが発生します。
 また飼料を育てるためのスペースや、乳牛を飼育するためのスペースが必要なので、森林や山を切り拓いて牧場や施設が建ちます。もしそのスペースが森であったなら、木々たちがその地域の空気をきれいにしてくれていたはずです。そして、多くの飼育場では、効率を求めて狭い敷地内に大量の乳牛が押し込められているため、自然に分解・循環することが不可能なほど大量の排泄物が出ます。そこで、人工的に微生物などを投入して分解させますが、排泄物が分解されるとアンモニアや硫化水素などのガスが発生するため、悪臭だけでなく、大気が汚染され、地域住民に健康被害を及ぼします。
 このように牛乳は身体に良いというイメージとは裏腹に、環境負荷は大きいのです。そこで、牛乳の代替飲料の市場は、環境負荷の低さから世界で広がっています。英オックスフォード大学の研究によると、オートミルクの生産過程で排出される温暖化ガスは牛乳に比べ約3分の1という。乳牛が吐くげっぷにメタンガスが含まれているためだ。生産に必要な土地の広さも約10分の1にとどまるとされているのです。

まとめ
 養生は季節を意識した生活法です。そして、季節を意識した養生には四季を感じることができる環境がとても大切となってきます。しかし、地球温暖化の影響で季節の変化を感じづらいようになっているのが実情です。季節の変化には自律神経を鍛えたり、体を休めたり、鍛えたりと沢山の意味があるのですが、それらの変化を身体は感じることができないのです。
 その一方で、健康に様々な身体に良いものを摂取しますが、その身体に良いものが地球環境を破壊し、その結果地球温暖化を招くことで身体に害を及ぼす。健康になろうと思えば思うほど地球環境を破壊して病気を増やすとは、何とも皮肉なことです。 
 我々が進めているYOJYO projectでは季節を意識した生活を提唱している以上、季節を守ることも大切であると考えています。人の地球も健康になる方法を追求することがこれからの社会では大切なのではないかと強く思う次第です。「健康行動で環境をイノベーションする」をテーマに養生という生き方をこれからの広めていくと同時に、環境に優しい健康法を広めていきたいと考えています。

参考資料
日経新聞の記事

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO70299660U1A320C2TJ2000/?unlock=1
牛乳と環境に関する記事
https://haretoketo.com/aboutmilk/


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