見出し画像

エシカル消費のトレンド

 養生という健康行動を、エシカル消費につなげたいと思い活動しています。本日は、エシカル消費の動向を色々と調べたものをまとめてみます。

ヨーロッパのトレンド
 ヨーロッパではエシカル消費のトレンドはすでにメジャー化しています。特にイギリスでは、このトレンドの背景には大きく分けて以下3つの特徴があるといえます。

自然環境への配慮
 自然環境への配慮としては、例えば、レジ袋の有料化は既に2015年に行われ、大型スーパーは法律で義務化されています。マイクロビーズも廃止されました。また、家畜は環境問題に寄与していることから、ベジタリアン・ビーガンになる人も非常に多いのが現状です。イギリスでは、スーパーで販売された肉・魚を使用しないメニューは2018年の1年だけで前年より150億万食増え、また肉類や牛乳といったものの売上も例年減少しています。ロンドンなどの都心では、ベジタリアンメニューがないレストランやカフェはないほど、日常に根づいています。

動物への配慮
 同じ地球上にすむ動物にもやさしくする、という動きも活発です。化粧品などでは動物を実験に使っていないことを証明する「Cruelty-Free」(4. で後述)などはメジャーです。また卵やお肉類は「Free Range(放し飼い)」のものが必ずオプションとしてどのスーパーでも棚に並んでいます。

人への配慮
大気汚染は年々深刻化しています。特にイギリスでは大問題となっており、イングランド人口の60%が法律違反の汚染度の中で暮らしているとのこと。このようなことを受け、ロンドン市長のSadiq Khanは史上最大規模での「カーフリーデー」を2019年9月22日に実行しています。

参考資料
https://tokyoesque.com/ethical-consumerism-europe/

日本のエシカル消費の現状
 エシカル消費という言葉が日本で使われ出したのはここ数年のため、まだあまり浸透していないかもしれません。でも最近では大手の飲食業界やファッション業界でも「持続可能」をコンセプトとしたエシカル商品をよく目にするようになりました。
 これらは世界で掲げた、2030年までの達成目標「SDGs」への取り組みにも繋がるため、企業や個人の商店も意欲的に取り組んでいるようです。またニールセンによるサステナビリティに関する調査(世界60ヶ国対象、2015年調べ)では、66%の消費者がサスティナブルなブランドに対し「より高くても積極的に支払う」と答えていて、その割合は2013年より年々高まっています。

エシカルという社会貢献
 今の日本は、大量生産、大量消費な社会と言えます。確かに安くて簡単に手に入るものは便利で助かる場面も多いのですが、それらの商品が生まれた背景を考えてみたことはありますか。想像力を使ってみることから、エシカル消費は始まります。
 エシカル消費がなぜ社会貢献に繋がるかというと、世界に蔓延している不公平な社会問題を解決するきっかけになるから。
例えば私たちが日常的に購入しているコットンやコーヒー、カカオなどはその多くが途上国で作られています。その生産背景には児童労働や労働搾取、環境破壊などの問題が潜んでいる場合が多く、消費者は知らずにそれらの負の循環に加担しているのかもしれないのです。
 もちろん知るだけでは解決しませんが、今まで他人事として捉えていた人の意識がひとりでも多く変わることが大切ではないでしょうか。

参考資料
https://www.pretty-online.jp/news/2587/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?