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日野原さんの言葉が心に残った 高輪中の国語

タイトルは算数だけど、今回は国語のはなし。
中学の国語入試の問題は、本気で解答を考える気がしない。

ここは何を言っているかとか、この時の主人公の気持ちを選べというのは、そもそもナンセンス、意味が無い気がするのだ。

読む人ごとに受け止めは違っていいはずだ。正解なんてない。


それでも、書かなければ点を貰えないし、息子はいつも記述問題に四苦八苦している。手伝ってやりたいのだが、なんとなくいつも後回しだ。私自身の戸惑いが影響している。

ただ、問題文に選ばれた小説や、評論文には注目している。国語の先生は、多分、出題文を通じて受験生になにか感じてほしいと思っているに違いない。

選りすぐりの文章なはずだ。印象に残ったものは必ず図書館で借り、手元に残しておきたいものは購入して家に置いている。

よかったのは

ラベンダーとソプラノ

だ。額賀 澪の最近作で、不登校問題などを扱っている。描写の細かさ、丁寧さは大人でも十分楽しめる。


多分、来年の試験では、この本からたくさん問題として出されるのではないか。

もし中学受験で国語問題を読んでいなければ、私の年齢では絶対に読まなかった本だろう。

国語で出題される小説は、小学生が主人公になっていることが多い。だいたい成長、発見がテーマなんだよね。親が子供を知るためにも役立つ。

国語の入試問題を、親はもっと読むべきだと思うな。

さて、息子が夏期講習で取り組んだ過去問の中に、高輪中の問題があった。2021年分だという。

105歳で死去した医師、日野原 重明さんが書いた、「明日をつくる十歳のきみへ-103歳のわたしから」だ。



私がぐーっと圧縮するなら、こうなる。

命とは時間だ。
最初は自分のために使うが、後には人のために使うようになる。一番大切なのはお金やものではなく、命だ。ほしいものをものを持つ人生を目指すのではなく、時間を大切に使って、なりたい人になることが大切だ。

分かりやすい、こころに響く説明だ。自分の時間も家族や、弱い人のために使わないとね。

息子の、この問題の記述問題は間違いだらけだった。まあ大切なことは、この文章から学ぶことかもしれない。

日野原さんが行っていた命の授業のユーチューブ映像を一緒に見て、「いのち」って何だろうと話し合った。
「時間のことだよね」と息子は言う。

そこからは自分で考えてほしい。



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