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ハンディキャップを喜ぶべきだ アドラー

Among painters and poets a great proportion are known to have suffered from imperfections of sight. These imperfections have been governed by well-trained minds; and finally their possessors could use their eyes to more purpose than others who were more nearly normal.

画家や詩人の中には、視力の不完全さに苦しんだ人が大勢いることが知られている。 これらの欠点は、よく訓練された精神によって克服され、最終的に、その欠点を持っていた人たちは、より正常に近い他の人たちよりも、より多くの目的に目を使うことができたのである。

人生の意味の心理学 2章

画家で有名なのはゴッホのケースだ。赤を感じる視細胞が先天的に少ないP型色弱だったと言われている。普通の人よりも赤を判別し辛かったという。ゴッホの絵が黄色を多用しているのは、これが影響しているという。

アドラー心理学は、オーストリアの精神科医アルフレッド・アドラーによって提唱された心理学理論だ。

日本で特に人気が高い。それは2013年に岸見一郎氏と古賀史健氏の共著によって出版された書籍『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』(ダイヤモンド社)が大ヒットしたことが大きい。

岸見氏は、その後も自分の人生を重ね合わせることでアドラーの教えを平易に伝えている。

アドラー心理学は、精神疾患ではないものの、日常の生活の中で少し心が疲れてしまった多くの人々を、前向きにさせるためのアプローチとされる。

アドラー心理学の基本は5つの理論に集約される。「自己決定性」「目的論」「全体論」「認知論」そして「対人関係論」だ。

冒頭の引用句も、多くの人を鼓舞しただろう。
原文はオンラインでも読める。

ただし、アドラー心理学には批判的な見方もある。
自分の変化を前提にしていることだ。言っていることは分かるが、実践するのは難しいとの声もある。前を向いて、自分を変えろと言われると、自分を変えたくないと考える人には苦痛となる危険性もある。


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