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大半の子どもが数える問題 灘中の倍数

先日、早稲アカの開成中セミナーに参加したことを書いたが、個性的な算数の先生が算数の難問を解説していた。

丁寧な解説だったが、私は途中からわからなくなり、もやもや。家に帰ってからネットで調べてようやくすっきりしたかな。

子どもにやらせたら、できていた。どこかでやったのかもしれない。

その問題は、いつのどこの学校か書かれていなかったが、調べると

平成21年、2009年の灘中の問題

だった。どうやら伝説の問題らしい。

9の倍数に関係するものだ。9の倍数とは各桁の数字を足して9の倍数になればいいと教えられるが、これの知識だけではとうてい正解できないだろう。


少しセンスのある子は、全体の数から9の倍数を引いてはじき出す。これも時間がかかるが、この方法が思い浮かばない子は、111、112、113と数えて9の倍数にならないか確認するという。

しかし、この年だけではないだろうが灘中の入試問題には図形の難問も並んでいる。こんなマニュアル計算をしていたら、他の問題も解けないし、時間切れ間違いなし。

平均は例年、約半分の50数点らしいので、多くの受験生はこの問題を捨てたに違いない。

紙に書いた通りの式で解けると教えてもらったものの、どうして最後が8/9になるのか分からなかった。

しかたないので、9を除いたふた桁の数字の次に1桁加えて9で割ってみると、どの組も1つだけ9の倍数になる。

例えば42+○の場合○が3、つまり423は9で割ると47になる。というわけで8/9となるようだ。

説明してくれた先生は、「私のクラスでも解けた人は少数でしたが、天才的にできる子が5秒でと解きました。その子は外国系のお子さんです

もしかして

中国人の子ども

かもしれない。日本の塾で上位に中国系の子が多い、しかも算数がよくできるのはよく知られている。

その子が「この式です」と示したのが、9×9×9×8/9だったという。

他の子が、こつこつやっている時に、いきなり正解にジャンプできる。羨ましい限りだ。うちの子も一応中国の血が流れているのだが、幸か不幸かこういう鋭利さは感じられない(涙)

それにしても、セミナー会場にいた他の父母は理解できたんかしら。こういう

難しい問題をあえて説明し、塾への依存心を高める作戦

かもしれないと疑ったな。

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