何を言うかより誰が言うか
同じ内容のことでもAさんが言った場合とBさんが言った場合で、相手への印象や説得度が異なるケースがあります。
例えば、相手が社長の場合、経営に関する悩みであれば同じ悩みを抱えた経験のある経営者の人から言われるのと、経営経験がない人から言われるのでは異なります。
どんなに素晴らしい戦略や戦術でも実行出来なければ意味がありません。
現場を経験した人からは「言っていることはわかるけど、それが実行出来ない(浸透させられない)から困っている」と思うことがあります。
そんな時は「とにかくやりきることです」「出来ると思えば出来るし、出来ないと思えば出来ないものです。」等と言ってみても、その真意が伝わらないことも多いのです。
しかしながら、偉業を成し遂げてきた松下幸之助さんから直接同じようなことを言われたら「なるほど」と思うかもしれません。
発言者の過去の実績や積み上げてきたものが説得力を持たせます。
過去に優れた実績がなくても日々の仕事に対する真摯な姿勢や行動でも良い場合もあります。
例えば飲食経営であれば、先日「メンバーの意見を尊重する」と言うテーマで記事を書きましたが、尊重する度合いにも個人差が発生します。
https://note.com/yoji_kumaki/n/n82173e8ed76c
その記事では私が作成したレシピにメンバーが異を唱えたケースを説明しましたが、異を唱えたメンバーの日頃の仕事に対する姿勢や行動を見た上で尊重してメンバーの意見を受け入れることにしました。
新しいことや難しいことを過去にいくつも提案してきたけど全く行動が伴わなかったメンバーもいます。
もしそういったメンバーから異を唱えられたとしても、その意見は却下していたと思います。
「意見は求めていないのでまずは行動で示してくれ」と伝えたでしょう。
逆に日々の行動から信頼を勝ち取っている人は何を言っても受け入れてもらえます。
「君が言うなら上手くいくだろうし、仮に上手く行かなくても、軌道修正して上手くいくまで実行し続けてくれるだろう」と思われるからです。
まずは行動を積み重ねることです。
積み重ねた分だけ信頼関係が構築されて説得力が増すでしょう。
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