良い感じの革の靴の話のつづき

先日、良い感じの革の靴がほしいという記事を書いたが、その後二回目の靴試し履きの旅に行ってきた。

まずは大本命TOD'S。ウザい客だったと思うが気になった靴をすべて試させてもらった。ところが、さらにウザい客であることに、どれもピンと来ない。前回はいいなーと思ったローファーも、この日の服装のせいかしっくりこなかった。

靴を何足も試着して気付いたことは、見たときにかわいい靴と、履いたときにかわいい靴はけっこう違うということ。靴なんて顔から一番遠いので、なんでもある程度似合いそうだけど、意外なことに服よりも似合う似合わないの差が明らかに出るように感じた。（デザイン性の高い靴は特に。）

TOD'Sに決めきれなかった私は、そのまま三越の靴売り場で色々物色したが特筆すべきことはなかったので割愛し、次に、G.H.Bassというお店に行ってみた。ローファーをこの世に生み出した老舗シューブランドらしい。

履いてみた印象はきっちり、かっちりしていて、王道トラッドスタイルな世界観。とてもかわいいけど、私の好む服からはずれる。自分の求める方向性と違う気がしてこれもやめておいた。

そして、この期に及んでローファーに絞っていいのかという気持ちが捨てきれなかったので、ドレスシューズ的なものも見に行った。Sandersという革靴ブランド。今持っている靴と（デザインは）似ている。使いやすいのでそのまま格上げして買おうかなという気持ちで見に行った。

Webで調べた感じ、カジュアルに履いてもかわいい靴だと思われるんだけど、お店ではメンズと並んでいたからか、The 革靴、この靴はビジネスシューズです！みたいな圧を感じてしまった。これを普段使いする勇気はないです・・と気後れし履くことなく店を後にしたチキンは私です。

さてここで突然、「そうだ、GUCCIに行こう」と閃いた。ローファーといえばGUCCI。それは知っていたが、私には敷居が高すぎる気がして候補に入れていなかった。

でもよく考えたら出来心で履かせてもらったTOD'Sのローファーを真剣に検討し始めているのなら、GUCCIだって見たほうがいいのでは。そう思って、その日の最後にGUCCIのホースビットローファーを履かせてもらった。

ここまで長々と書いてきたけど、GUCCIを履いた途端、一気に気持ちを持っていかれた。他のビットローファーと何が違うのかわからないけど、履いた瞬間、着ている服まで格上げされるような洗練された雰囲気。こ、これや・・。私の気持ちはGUCCIに決まった。

決まったと言いつつ、私は12万もする靴を即決で買えるようなセレブではないので、もう少し寝かせるんだけど。

はぁー、すごく素敵なものってすごく高いんだな。そんな当たり前のことを、思ってみたりして。