見出し画像

言葉の宝箱 0058【酒を味わうならいい。だが気を紛らわせるために飲んではいけない】

『鴨川食堂⑥まんぷく』柏井壽(小学館文庫2019/8/11)

亡き妻の掬子に見守られながら、
娘のこいしと食堂を営む鴨川流のもとには多くの迷い人が訪れる。
彼らが探しているのは忘れられない思い出の味。
心の奥にしまっていた後悔を
再現された料理とおもてなしで解きほぐします。シリーズ第6弾。

第一話:幼馴染が成人式に作ってくれた
『たらこスパゲティ』アイドルのもう一つの顔
第二話:罪の意識と引き離せない『焼きおにぎり』若き日の過ちと向き合う
第三話:亡き妻の『じゃがたま』別のソースは使わんでええ
第四話:学校で問題を起こす息子が愛する祖母の
『かやくご飯』おばあちゃんのごほうび
第五話:列車の中で泣きながら食べた『カツ弁』列車の中で流した涙
第六話:家族を捨てた父が最後に作った『
お好み焼き』どうして置いていったの

・万事控えめに。派手は禁物。怒らず、腐らず、常に笑顔で P166

・料理で一番だいじなんは、作る人の気持ちやねん(略)
食べる人の顔を思い浮かべながら作るんや。
美味しいて言うて食べてくれるかなぁ、たくさん食べて欲しいなぁ、
思いながら作るやろ。
その気持ちが相手に通じて、
美味しい顔して、たくさん食べてくれたら嬉しい。
また次も美味しい料理作ろと思うわけや P205

・酒を味わうならいい。だが気を紛らわせるために飲んではいけない P221

・自分の親を尊敬できるっていいですね P291

・仕事にもいろいろあります。
たいしてお金にならんことでも、人のためになる仕事もあれば、
山ほど稼いどっても自分だけが贅沢しとるような仕事もあります P304

・たとえどんなに離れていても、心はいつも近くにある P312


この記事が参加している募集

#わたしの本棚

18,115件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?