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言葉の宝箱 1015【チャンスってものは、その辺に転がってるんだよ。向こうから近づいてくることだってある。それを見逃さないことが大切なんじゃないか】

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『迷犬マジック』山本甲士(双葉文庫2021/9/12)

家族から認知症を疑われているお爺ちゃん、
夜の商店街で路上ライブをする若者、
理髪店を営むメタボ気味の独身中年男、
会社を辞めて独り暮らしを始めたアラサー女子。
そんな四人の冴えない日常に「マジック」という名の犬が一匹、
ひょっこり迷い込んできた。
「吠えない咬まない粗相しない」三拍子揃ってるのはいいけれど、
飼い主は一向に見つからない毎日。
困惑しつつも仕方なくマジックを預かることにした四人に、
やがて小さな奇跡が訪れる。

・健康は継続が大切。
日々のルールを変えることは、
何か負けたような気がするし、几帳面な性格は悪いことではない P11

・心にぽっかりと穴が空く、という表現があるが、
相手が身近な存在であればあるほど、
そしてそれが予期していなかったことであればなおさら、
穴は大きくなるものらしい P12

・やってあげたことは忘れろ。
やってもらったことは忘れるな P141

・チャンスってものは案外、その辺に転がってるんだよ。
向こうから近づいてくることだってある。
それを見逃さないことが大切なんじゃないか P178

・父親がいないのと、嫌な父親がいるのとではどっちがいいのかな P312

・誰かに何かをしてもらうよりも、
誰かに何かをしてあげる方が幸福感が大きいものなんです。
心理学者がそのことをデータとして示すよりももっと昔から、
仏教の教えとして語られてきたことではあるんですがね。
本当の幸福とは、誰かの役に立つこと、誰かのためになること P336

・シンクロニシティ。
確か、意味のある偶然の一致、みたいな意味だったはずだ。
偶然をただの偶然として終わらせるか、
そこに意味を見出すかは人それぞれでいいと思うが、
後者の方がきっと人生は楽しいものになる P354

・みんな多かれ少なかれ夢を抱きはするが、
それが大きな夢であればあるほど実現するのが難しくなる。
そしてダメだったときにすぐに持ち出されるのが、
才能がなかった、という言い訳だ。
この言葉は他人を否定するときにも使われるずるい言葉。
でも、才能があると周囲に認められた人たちは、
自分に才能があるかどうかなんて気にしてなかったのではないか。
結果さえ出せば、世間は才能ありと認めてくれる。
ならだ結果をだせばいいだけのこと P361

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