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言葉の宝箱 0455【これからさき。未来というほど夢はなく、将来と呼ぶほど輝いてもいない。ほんとにもうただの、これからさき】


『愛は苦手』山本幸久(新潮社2010/1/20)



娘の行動は理解できず、マイペースな夫に頭を痛める彩子。
勤続20年、一人で一戸建てを手に入れた可憐。
義父との同居に戸惑いながらも心癒やされる真紀。
主婦、会社員、漫画家、既婚、独身、元愛人、
様々な境遇に生きる女性たちが繰り広げる紆余曲折。

頑張れオトナ女子。
みんなが優しかった20代。まだまだイケると信じていた30代。
気付けばアラフォーに突入していた。
ややこしい世代の背中を後押しする8つの物語。

『カテイノキキ』『買い替え妻』『ズボンプレッサー』『町子さんの庭』『たこ焼き、焼けた?』『象を数える』『まぼろし』『愛は苦手』
哀愁漂う表紙絵に何を託したのだろうか。

・傷ついたらしい。
繊細というよりもプライドが高いのだ P47

・ひとにいらついたり、腹を立てたり、怒ったりしている
ばかりじゃ駄目だぜ P125

・なにも言わずに心が通じるなんてことはこの世にないんだ。
何事も口にだしてはっきり言わなくちゃ駄目なんだ P154

・これからさき。
未来というほど夢はなく、将来と呼ぶほど輝いてもいない。
ほんとにもうただの、これからさき。
それでもあたしは生きていかねばならない。
自分が幻ではないと証明するために P228

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