言葉の宝箱 0840【言葉を伝えなければ溝は縮まらない】

『海岸通りのポストカードカフェ』吉野万理子（双葉社 2012/1/22）

横浜、みなとみらいの万国橋のたもとにある
淡いブルーの壁と白い格子の窓が目印のカフェを舞台に繰り広げられる、
ポストカードに託された想いを巡る物語。
『差出人は誰でしょう』『どうしても葉書を捨てたい男』
『葉書の埋葬許可書、下りました』『返信を出せない男』
『いつか・・・葉書を待ち続ける女』『葉書に遺言を刻んだ男』
『いまさら文通をはじめませんか』『いつか・・・葉書を送りたい男』
『葉書に遺言を刻んだ男の家族』『書きましょう、会いたくありません』『葉書を守りたかった男』『葉書は世界遺産だと誰かが言った』
12話連作短編集。

・笑ってる場合じゃないよー。
言葉を伝えなければ、溝は縮まらないんだから　P146