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言葉の宝箱 0732【どんな健康法よりも、莫迦なことをいい合って大笑いしながら暮らすのが体には一番の薬】

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『下町やぶさか診療所』池永陽(集英社文庫2018/12/25)

東京浅草。
診療所の医師・真野麟太郎は大先生と呼ばれ近所の人々に慕われている。
ある日、手首を切った女子高生の麻世が治療にやってくる。
麻世の心の傷を知った麟太郎は一緒に暮らすことを提案。
麻世は家事をすることを条件に同居人になる。
虐待、認知症、癌など、
診療所に持ち込まれる病気や患者の問題に
真摯に向き合う医師と型破りな女子高生が織りなす
切なくて温かい下町物語。
『左手の傷』『二人三脚』『底の見えない川』『幸せの手』
『妻の復讐』『スキルス癌』『ある決断』7話連作短編集。

・どんな健康法よりも、
莫迦なことをいい合って大笑いしながら暮らすのが体には一番の薬 P7

・いざとなったら、じたばたするのが人間 P26

・誰でも一人ぼっちは淋しいから。
誰でもいいから、その人のことを思ってやれば、
それだけでも気持ちのほうはちょっとだけかもしれないけど、
安まるような気がする P87

・普通の人間の前では素直になれないくせに、
同じ類いの人間の前なら素直になれるどころか、
偉そうな顔をして意見じみたことさえ口にできるのだ P129

・人の肌に手を触れると
相手の脳内にオキントシンというホルモン物質ができ、
それが痛みやストレスの元になる
扁桃体をつつみこんで鎮静化させると同時に、
認知症の改善や癒し効果がある P178

・「なんだか怖いねえ、女ってやつは」(略)
そう、女は怖い P212

・女って片足を一歩踏み出すだけで、
生き方も考え方もがらっと変えることのできる不思議な生き物 P219

・悔しさが諦めに変わったとき(略)
様々な思いは半分ほどなくなって軽くなった(略)
単純作業っていうのはいいもんだな。
荒んだ心を何となく落ちつかせて元に戻してくれる P304

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