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言葉の宝箱 0650【不安になったらその考えをとりあえず受け止めて、外を歩いたらなんとかなる】


『ネコと昼寝 れんげ荘物語③』群ようこ(角川春樹事務所2017/1/18)


無職のキョウコは都内のふるい安アパート「れんげ荘」で
相変わらず月十万円の気ままな一人暮らし。
読書をしたり、美術館や図書館へ行ったり、
甥っ子の門出を祝う食事会に出かけたり、ご近所さんとおしゃべりしたり、近所のぶちネコと仲良くお昼寝したり。
自分の将来や母親のことなど少々不安はあるけれど、
自由で心穏やかなキョウコの日々の暮らし。れんげ荘シリーズ第三弾。

・プラス志向すぎるのもいやだけど、
マイナス方向にいくのはよくない P29

・歳を取るとどうしてかしらねえ。天気に敏感になるわね。
それによって体調が影響を受けるっていうこともあるんだけど P41

・何でもほどほどがいいと思うわよ。
不安を突き詰めて悩みすぎると、体の具合が悪くなったりするし、
不安になったらその考えをとりあえず受け止めて、
深呼吸を二、三回するか、外を歩いたらなんとかなるものよ。
もし何かあったとしても、周囲の人が手を差し伸べてくれるわよ P46

・たまーに気にしてもいいけど、気に病んじゃだめ。
中年以降はね、中身が全部顔に出るから、
暗いことはなるべく考えないこと。
そうしないとばあさんになったとき悲惨よ。
愛嬌もなくて顔が陰気なおばあさんって怖いわよ。
誰も寄ってこないよ P48

・老人は幸せよりお金が欲しいと思っている人が増えた(略)
若い人の考えだけではなく、老人の考え方も変わってきたのだろう P128

・社会に対応できないのも困るし、取り込まれるのもいやだ P130

・若いうちは何でもやって、失敗したほうがいい P133

・理不尽でも我慢しなくちゃならない場合もある(略)
すべて正しいことだけじゃ、まわっていかない P179

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