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天空の里ひらりんで「お田植え」

コロナも第5類に引き下げられ、これまでよりは人との交流や接触がやりやすくなってきました。
6月初めに山梨県富士川町にあるNPO法人天空の里ひらりんさんとのご縁で、お田植え体験会に行って、地元の方と交流を深めることができました。
東京にいた頃は、会社と家の往復だけで週末はうちでゴロゴロしていて、こうしたことは余裕がなくてできませんでした。
やはり三島に移住し、車であちこち移動しやすくなったこと、早期退職して時間と気持ちに余裕ができたことで、様々な体験をすることができるように。
このnoteでは、これからもそんな記事を投稿していきたいと思います。

初めてのお田植え体験


山梨県南部の富士川に沿った峡南地域は静岡県から行きやすい場所です。
なかでも日本一人口の少ない町「早川町」が大好きで、何度も温泉宿に泊まりに行っています。
その帰りに必ず立ち寄る「酒蔵ギャラリー六斎」さんで、自分たちで育てたお米「美山錦」でお酒をつくるイベントを紹介され、2023年6月3日に参加してみました。

この酒蔵さんからも見える富士川町の平林地区、通称「ひらりん」は、櫛形山の縁のちょっと平らな場所にある集落です。
盆地の下からみると「どうして、こんな高い山の上に家がたくさんあるの??」という感じです。
いったいここはどんなところなんだろう?って不思議に思っていました。

行ってみると、まさに「天空の里!」
東側に開けた斜面の集落で、真正面に富士山が見えます。
そして一面の棚田。
ちょうど田植えが始まったところで、水が張られていて、きらきらしていて、とってもきれい!
ここで田植えをするのね!?とワクワク。
田植えは初めての体験です。

イベントを主催している「NPO法人天空の里ひらりん」の理事長さんのご挨拶で始まり、まずは地元野菜をふんだんに使ったお弁当をいただきました。

食後は、さっそく2手に分かれて田んぼへ向かいます。
簡単な植え方の説明のあと、緊張しながら、沼のような田んぼに恐る恐る足を踏み入れました。
10数人が横一列に並び、等間隔に目印がついた紐に合わせて、苗を植え付けていきました。
1列植え終わると、紐を移動して、また植え付けます。
1時間以上やって、やっと30列くらい、4~5m程度でしょうか。
田んぼ全体の2割くらいで時間切れ。
でも、腰と腿裏が張って筋肉疲労。

いやぁ~、これを家族だけとかで、手作業で植えていた昔の人には脱帽です。
この田んぼ1枚で、家族5人くらいの1年分の米が収穫できるそう。
お酒にすると、どれくらいなんだろう??

この後、真夏の草取り、秋の稲刈り、酒の仕込み見学を経て、ようやくお酒が手に入ります。
飲むのは一瞬なのに、こんな手間暇がかかるとは。

田植えの後、夕暮れ時の棚田は美しい!

この日は平林の集落内の「たはたの宿」に宿泊しました。
ここは地元の団体が運営していて、まだできたばかりでピカピカでした。
キッチンやリビングもついていて、BBQもできるそうです。
2人だと割高なんですが、家族で泊まるにはいい宿だと思います。

NPO法人「天空の里ひらりん」

今回のイベントを主催しているNPO法人「天空の里ひらりん」さんは、平林集落の棚田の景観や暮らしを守り継承していくために設立されたそうです。
そして理事長さんは、その酒蔵で働いている方でした。
これまでお酒を何度も買いに行って、お会いしているその方だったとは!?
首都圏から出身地平林にUターンで戻ってきて、このような活動を始めたそう。

この景観は守っていきたくなる財産だと思う。
移住者も多いようです。
120軒のうち約30軒が移住者、4分の1とは結構な割合ではないでしょうか。
高齢化も進んで、地元の人だけでは維持が難しいところを、移住者が補っていくようになっているのかも。

田植えの後は、イベント会場を提供してくださったお寺のご住職さんと理事長さん、地元の方とで宴会。
山梨と静岡の食材とお酒を持ち寄っての楽しい一夜でした。
地元の方とお寺さんが密接にかかわっているのも興味深かったです。

たまたまお酒を買いに行った酒蔵での出会いやご縁で、こういう体験ができるのは、何か運命を感じます。
私たちにとって、30回近くリピートしている山梨県早川町、そして今回の出会いが生まれた富士川町は、第2のふるさとのような感じがします。
これだから旅はやめられない!

まだ設立して2年ほどのNPO、これから発展していくのを共に見守っていきたいです。

移住に興味のある方はこちらを参考にしてみてくださいね。


富士川町平林地区には、三島から中部横断自動車道または国道52号で1時間半くらいで着きます。

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