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【春先におこるさみしさ〜生物学的考察と解消法〜】

春めいてくると 花も開いて、人の体温も上がってきますね。

春は何故、明るい日差しであるのに、そこはかとなく 人寂しい感情が沸くのでしょう。

日本では卒業式があり、新学期が始まり、別れと出会いの季節という社会的なタイミングもありますが、それ以外にも実は生物学的な意味があり、それは香りの観点からも紐解くことができます。
まずは『さみしい』という感情が起こるメカニズムに触れてから、その刺激を和らげる方法をお伝えします。

 

『さみしい』という感情が起こるメカニズム

春、気温の上昇につれ体温が上がると、代謝があがり、行動も多くなり、体臭も発散するようになります。大人になると、よりその体臭の強さも増します。
この体臭には、様々なDNAの情報が含まれます。
蟻はおしりから特定のフェロモンを出して餌のありかを教えます。この動物的体臭は、子供時代にはほとんど認められず、性的発達とともにあらわれ、性的周期で強くなります。
動物の世界では、春半ば過ぎは巣立ちのことが多いのですが、春は食料が豊富であるとともに成長に伴い、天敵の臭いなど、大量の情報を認識し対応できることも一因です。

 冬など寒い時には、嗅覚器官が少し鈍くなりますが、それは保温という肉体の維持のためです。
春になると気温があがり、今度は成長のため、子孫繁栄のために収穫摂取に食を探して、また暖かい時期に相手を求める必要があり、危険も察知する、そのために嗅覚器官もフル活動します。
相手を探したり、心地よい収穫ができる新しい場所へ活動を始めます。
その時『さみしい』という感情が、行動力を高めます。
生き残るための仕組みです。

 「さみしさ」と匂い

さみしいという感情は、ストレスをかけ、自分の体臭もつよくなります。
その場に馴染んでいたものから個別個体差の香りがし始めて、互いに自分が必要な相手を発見しやすいようになります。
香りを互いに心地よいと感じることが、相性の良さのサインです。

 春の香りには、木の芽が伸びる清涼感のある香りや沈丁花やヒサカキの匂いに土気のある匂い、体臭のようにさまざまな匂いが混ざっています。
複雑な香り刺激が『落ち着かない』という反応を生み、行動変化を生みます。

「さみしい」という刺激から、身体や感情を落ち着かせる方法

 『さみしい』という感情が、刺激による反応の一部であると認識すると、原因に対する理解も深まるため、安心感もわきます。
さらにその刺激から、身体や感情を落ち着かせるための簡単な方法をご紹介します。 

一、慣れ親しんだ香りをかぐ
ニ、次に自分で『今』気になる香りを使用する
 
これを交互に使うことで、脳内または胸に湧き起こる、『さみしさ』という刺激反応が落ち着きを取り戻しやすくなります。
さみしさは成長のサインですが、軽いストレスでもあります。

この方法だけでなく、高揚感を高める、深いリラックスを感じることなども他の記事でご紹介していきます。

ぜひお試しください☆

 

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