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【春は排出(デトックス)の季節 ☆薬膳レシピ付き☆】

近年、COVID-19(コロナ)が地球、特に先進国といわれている国々を揺らしました。
近代医療の企業が対応策としてワクチンを開発、各国で接種を行いました。今回は、体調管理を含めて、最終的に排出(デトックス)することの重要性をお伝えします。

元々、人間の身体は不要なものを排出し、また必要なものを取り入れることで肉体や精神をリフレッシュさせ維持しています。
特に、春は老廃物が溜まりやすい冬の時期に溜め込んだものを、全身から排出しています。そのため、乾燥する秋より、花粉やほこり刺激が多い春の方が肌が荒れやすい人もいます。
春に肌荒れ、眠気が続くのも、身体が代謝を上げ、老廃物をだし、血液や細胞の入れ替え作業に集中するため、脳が休養を指示しているからです。 

肌荒れ対策と排出力アップ、脳の活性化

肌荒れ対策と脳の活性化には、まず「朝日を浴びること」がおすすめです。
適度な日光浴により生成されるメラトニンは抗酸化作用や睡眠の質向上による肌の再生力UPが期待されます。また同じく日光浴で増えるビタミンDはコラーゲン生成に関わるとともに、肌の免疫機能を高め殺菌・抗炎症作用が期待されます。朝日が難しければ日没前もおすすめです。 

合わせておすすめなのは、よもぎやふきのとうなどの『苦』いものを摂取したり、ローズマリーや薄荷(ハッカ)の『苦い香り』をかぐことです。
苦い香りが脳に刺激を与え、排出の要の肝臓や腎の機能を高めることで、結果、排出力の向上に結びつきます。

 ふきのとうに含まれる香り成分は、胃腸を整え、火照りをとる作用があり、平安の頃より薬としても愛食されていたとされています。

蕗味噌(ふきみそ)が保存にも向くため、一例として、簡単な作り方を掲載します。

【蕗味噌(ふきみそ)の作り方】

•       ふきのとう … 8~10個(80g前後)

•       サラダ油などの植物油 … 大さじ1~1と1/2

•       味噌 … 大さじ4(約75g)

•       みりん … 大さじ2

•       砂糖 … 小さじ1

味噌、みりん、砂糖をよく混ぜ「味噌ダレ」にしておきます。

ふきのとうは、細かく切って、油で炒め、そこへ「味噌ダレ」を入れて煮詰めます。植物油で5分ほど炒めて水分を軽く飛ばしたら出来上がり。
最近ではふきのとうやタラの芽、わらびなども、スーパーでも手に入るようになりました。 

排出力と味覚の関係

ワクチン接種について冒頭で書きましたが、薬類も肝臓や腎臓で、接種、排出のリズムの中にいて影響を受けています。西洋医学で使われる薬も、もともとは自然の効能成分の病気等への反応・効果等を研究し、化学的に合成されたものが多いです。
ただし化学的に合成されたものは自然のものより排出に時間を要し、排出率を上げる必要があります。その排出力が高いかを知るには、嗅覚の反応が正しく機能しているかどうかをチェックすることが鍵です。

嗅覚は嗅覚細胞、呼吸器系、腎機能と密接に関係しています。そのため嗅覚が正しく機能していることが排出機能が高く保てている目安になります。
そして、嗅覚は、食欲とも密接に結びついているので、食事の香りやスパイスの香りが控えめでもよくわかり、美味しいと感じることができているかが日常の中でのわかりやすいサインとなりえます。

 この記事は排出力の重要性と嗅覚の相関を扱っていますが、
鼻の機能を高める方法は、別途これからご紹介していきます。

今回は、苦い香りを嗅ぐことをおすすめしました。
春先、野山や道端で出会う緑のものは、苦い香りの特徴をもつ草花が多いです。(よもぎやスミレ、ローズマリーの香りなど。)
もしお目にする機会がありましたら、ぜひちょっと、つまんで嗅いだりしてみてください。
この苦い香りと若々しい緑を想い人へ差し上げることが、平安時代の愛の形でもありました。

その愛の表現の様子が、こちらの和歌にもあらわれています。

〜君がため 春の野に出でて 若菜摘む
我が衣手に 雪は降りつつ〜 光孝天皇 『古今集』

自分自身も周りの方も一緒に苦味を味わう食卓を囲むのもおすすめします。食材は、ふきのとう、タラやわらび、青魚など。
朝の目覚めに、ミントティーや抹茶を飲むのもいいですね。

春に排出を上手に行うコツとして、ぜひ苦味を取り入れ食べたり嗅いだりすることをお試しください☆

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