うさぎからぞうは飛び過ぎだと思う

新学期ぽさはこんな春のせいでいつもよりない気がする。
と、全部流行病のせいにしているが、そうでもないか。いつもこんなふうにスルッと新学期、新年度を迎えているか。

月曜に発表だった他園に異動の保育士さんと園長。クラスが上がることくらいしか意識になかったが、そっか、ギリギリ発表にあえてしてるのか。日曜に園庭雪かきしてる園長とすれ違った夫は、その日が話せる最後とも知らずお喋りした訳だ。

子どもたちとのお別れ会はあったそうだけど、このサヨナラに先生や保護者は慣れっこ。
これが公立保育園の保育士の仕事なのだから、毎回一喜一憂してたら身が持たないだろう。
明日から違う場所で同じ毎日をはじめるわけだし。引き継ぎでいっぱいだ。

3/31、いつもより保育園に早めにお迎えに行き、異動の先生2人と園長にご挨拶。クラスの先生には手紙を渡した。
ほんとうに感謝してるから、伝えたいだけ。

いつでも、早くくればこうやってお話しできるんだろうに、ギリギリにしか迎えに行かないから大体いつも最後の1人。
お友達がたくさん残る中のお迎えに、アレ??って顔だった。

明るい時間だったので公園に行き、2人でうさぎ組の総括。明日からぞう組だ。1年間どうだったか、楽しかったか聞いても大した返事はないけれど「たのしーーーねーーー(ブランコ)!」といまを生きていた。振り返り自体が野暮なんだろうね。

こうやって、流行病も世の中の混乱もなーんも関係ない毎日を送ってほしい。

大人たちは大変だ。命を守りあうため、高齢の家族に仕事を辞めて引きこもってもらおうという電話会議をしている。
電車通勤で人との接触の多い仕事なのだ。

小学生の孫に「志村けん死んじゃったからじーじも死んじゃう」と泣かれる老父の心はいかばかりか。苦しくなる。
「仕事を続けたい気持ちは分かるけれど、生きてなおでしょ。」というのも、残された時間が本人より長い側の押し付けという気もしてしまう。報道にあるような悲しい別れ方は誰だってしたくないんだ。

早く咲いてもうかなり散ってしまった園庭の桜と違って、公園の桜は、いまが綺麗。
いつものほほんと過ごしていた別れの時期に、こんなにも悲惨で辛い別れが襲いかかってくることがあったなんて。

来年の春は通常能天気モードでおちょこからお酒をこぼして笑っていたいなあ。

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