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数字に強いとは

社会にでると大半の方が数字を目にする機会があると思います。
求められる内容に数字がMatchしていないと、評価していただけない場面も多いのではないでしょうか。

「アイツは数字に強い」

と思われる人の考え方がわかる問題があります。

まず、以下の動画を見て実際に解いてみてください。

いかがだったでしょうか?

ここからは解答と併せて
経営陣(採用者)目線での考察をしたいと思います。




問.
ある人が8元で鶏を1羽仕入れ、一旦9元で売りました。
10元で買い戻し再び11元で売りました。
いくら儲けたでしょうか?





解答.①
2元の儲けと答えた人
論理的・数学的に正しい。消費者と投資家に向くが・・・不採用

考察
手元にお金があるという人の考え方。
企業の予算は無限大と考えている節があると思います。
数学や算数では満点解答だったと思いますが、経営陣は儲けを重視するため数字への信頼は少ないでしょう。




解答.②
±0と答えた人や3元の儲けと答えた人
主観的で細かい点を見落としており・・・不採用

考察
最初と最後さえ解ればいいという人の考え方。
問について理解していないため、イレギュラー要素の対応が出来ないのではないかと感じます。
経営陣からはまず数字の質問はされないでしょう。




解答.③
38元または4羽の儲けと答えた人
学者或いは役人に向くが民間企業には向かない。不採用

考察
胴元(元締め)の考え方。
第3の条件を勝手に付け加えるため、問題をすり替え易い方ではないでしょうか。企業の大半は営利目的で運営しているため、経営陣からは論点がズレていると思われるでしょう。




解答.④
1元の儲けと答えた人
経営コストの概念を持ち合わせている。補欠採用

考察
手元にお金がないという人の考え方。
現実に起こったことを正確に認識し、余計なことを含めない。会計の【未実現利益の控除】の概念を理解しているため、経営陣からは現状を把握するために質問されるでしょう。



解答.⑤
-2元またはそれ以下の儲けと答えた人
優先的に採用!入社試験成功
8元で仕入れたものが11元で売れるので3元儲けられるはずだった。しかし何度も売買をしたので、1元しか儲けられなかった。よって2元の損。

考察
物事の全体像を正確に把握できる人。
リスクやチャンスについて目を向けることが出来るため、経営陣からは事業戦略を考える上での最低限の知識を持っているという認識で接してくるでしょう。



この問題は
「儲けられた可能性>儲けた金額=損」という答えを求められており、会計では【機会損失】と呼ばれるものです。

経営陣からしては一緒に会社の利益について正確に考えている人材が欲しい訳ですから、俯瞰して物事を見れる能力が欲しいということが分かります。
物事を多角的に見られ、理解力が早いのであれば当然でしょう。

そしてこの問題の残酷な面は


【同じ時間で同じ問題を解いても大きな差が生まれる】ということ


ですが、出来なかったとしても、この考え方は訓練すれば身につけることが可能です。
すべての解答についての答えの出し方を理解できると、あなたが発信する数字の精度と有用性が大きく飛躍すると思います。


それでは良い一日を!


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ここまで読んでいただいてありがとうございます。
読み辛いところも多々あると思いますが、よろしくお願いします!







よろしくおねがいします!