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「あなたは、自分みたいな男性がタイプなのね」と彼女は言った

わかりやすいタイプの男性が、何人も出てくる映画を見た後のこと。

結局最後は誰も選ばなかった主人公に代わり、自分なら誰を選んだかという話になった。

友人が好きだと言ったのは、努力を積み重ねて結果を出し、王者として君臨する真面目な男性だった。

普段の彼女とブレがなく、深く納得した。

自分が理想とする姿を、体現している男性が尊敬できるのだという。

私が選んだ2人のキャラクターは、やりたいことをやりたいように生きていた。

高かろうが低かろうが感情に起伏がなく、嫌われることを厭わず、尊敬できる点はなくても自分のやり方で生きていた。

恋愛どころか人間関係にすら興味を持たないタイプの男性に魅かれる傾向は、この映画に限らない。

彼女は笑って、「あなたは、自分みたいな男性がタイプなのね」と言った。

お互い自分みたいな男性が好きなことにはまるで気づいていなかった。

しかし彼女が自分の努力や才能を謙遜するのは絵になるが、自分勝手を人型にしてしまったような私はどうしたものか。

「私が自分勝手でも、気にしないでいてくれる人がいいかな…?」と説明しながら、あまりにも勝手な理屈に友人は笑い転げている。

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