どうしても令話元年じゃなきゃダメだったのか
「応募締め切り令和元年7月20日」を、眺めながらうんざりしている。
この文章を作ったとき、まだ「令和」は一発変換できなかったはずだ。
私のMacbookは5月が終わる今でも更新されていない。
新時代が来るワクワク感を出したかったのかもしれないが、この圧迫感のある文字列でそれが伝えられると思ったのだろうか。
楽しそうなキャンペーンの告知だ。
お祭りに水をさす気なんてない。
でも自分ならどうしただろうな、と考えている。
2019年ではダメだっただろうか。
応募締め切り2019年7月20日
淡々と流れていく一年のなかにある1日で、十分だったんじゃないかと思う
焚き火の中に投げ込んだ花火のように、一瞬だけ明るく見えるかもしれない。
もしかしたらそれを、楽しい雰囲気だと感じる人もいるのかもしれない。
けれどひっそりと続く毎日の、誰かが大切に思う1日なら、ここは令和元年じゃなくてよかったよね、と思う。
そして令和元年も、もっと別のどこかで、誰かがその人なりに味わったらよかったよね、と少し同情に似た気持ちで思っている。
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