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サステナビリティは旅路


ブルックリンで開催された、企業のサステナビリティ活動に関するトークセッションに参加してきました。

登壇したのはこの3名。

スウェーデンとニューヨークにオフィスを構えるデザイン会社のDoberman代表のマイケル

ブルックリンのビーガン焼き菓子屋さんOvenly代表のアガサ

オランダやアメリカで企業のサステナビリティ活動を支援するReconsidered代表のジェシカ

今日は、このトークセッションで心に残った登壇者の言葉を3つご紹介します。

"Sustainability is a journey, not a destination."
(サステナビリティは旅路。目的地ではない)

マイケルが強調していたことで最も心に残った言葉。人類はサステナビリティと対峙した経験が無く、目的地は見えていない。でも進むべき方向は明らかで、手探りで進んでいくしかないという考え方。

こういう表現もしていました。

" Full sustainability does not exist but more sustainability does." (サステナビリティに完成形はないけど、いまよりサステナブルな状態というのは存在する)

セルフケアも同じ。こうありたいというぼんやりとしたイメージはあって、やるべきことも明確で、やればやった分だけどそこに近づける。でも、どこまで行ったら終わり、ということはなく、いつまでも続く取り組みがセルフケア。

"Business can create new normal."
(企業には新しい常識を作る力がある)

企業として取り組む価値を描写したこの言葉にも共感しました。

企業は個人とは比べ物にならない影響力を持っていて、大企業であればそれはもう国や自治体レベル。

例えばトヨタ本社がサステナビリティ方針を変えたら、そのグループ会社はもとより、トヨタに部品や材料を納品している会社もおそらくその方針を追随する。社員数で言ったら、百万人単位にすらなりえる。さらにトヨタくらいの世界企業であれば、他業界の企業がそれにならって方針変更する可能性もある。

僕が企業向けにサービス提供したい思う理由は、まさにここ。一つの取り組みの波及効果がとても大きいから。

例えば、縁あってDeNAさんの研修を担当させてもらったことがあったけど、その事例だけで他社の研修計画が変わったりもする。これはまさにDeNAさんの企業としての影響力。

もちろん、小さな企業でもできることはたくさんある。

例えば、OvenlyではAmazon利用を週1回に限定しているらしい。そうすれば従業員はまとめて注文するようになり、パッケージや輸送エネルギーを削減できるから。

企業には本当に新しい常識を作る力があると思う。

"We, companies and consumers, are all responsible for sustainability. And we can co-create it."
(企業も消費者もサステナビリティに対する責任を負っている。そして企業と個人がそれを共に作ることができる)

企業のサステナビリティに対する取り組みは、消費者が賛同して初めて意味があるという話。

当たり前になってきた、企業の社会的責任を果たす活動(CSR活動)。しかし企業だけでは片手落ち。なぜなら、そういう企業を消費者が支持することで、その活動が拡大し、同様の活動が他社にも広がるから。

逆に消費者の支持が得られないようであれば、いずれその活動は消滅してしまう。

企業としてキッパリとこう言い切れるのはとても清々しいなと思いました。

ちなみに、スウェーデンでは企業間契約にサステナビリティ条項が加えられることもあるそうです。これが加えられると、その契約に基づく業務では規定のサステナブル活動が課されるとか。ヨーロッパは進んでますね。

さてこのトークセッションに刺激され、弊社でもサステナビリティ方針を決めました。

最初のサステナビリティ方針は「メンタルをすり減らすような仕事は断ること」。

サステナブルに働くには必須のことであり、自分が元気でないと、社会のサステナビリティになんて取り組めませんから。

参考までに今回のイベントを主催したのは社会的なプロジェクトを支援しているDaly

会場提供はブランディングを専門にするOrder

スポンサーはテクノロジー/イノベーションオフィスのMisty West

どこも素敵な会社ですね。

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