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身体に合わせた住環境整備、そのための理論

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身体に合わせた住環境整備を考えるための理論について ケアマネさんやリフォーム関係、リハ職の皆さんにも
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#住宅改修

二本の脚に矢印を重ねて  〜支持基底面と重心位置のはなし ①

介護福祉士養成校の授業で、この話だけはキチンとしなければ、といつも考えている内容が、これ…

帰ってきたセンメンダイ 〜やらかしの記録⑤

「洗面台、あれでは使えないとのクレームです」 工事が終わって10日も経ったタイミングで、ご…

だましだまし協力隊?! ~利用者さんのモチベを上げて、手すりを増やす口説き文句×…

手すりをつけることに対して、なんとなく嫌だな~と感じているご利用者さんも、たまにいる。杖…

アイミツ、それはタダじゃないんだぜ ~合成の誤謬をつくる官僚感覚

介護保険による住宅改修業界という、建築土木業界においてはタカラダニほどに小さな業界が震撼…

低きスロープの悩み 〜使いどころと介護保険の扱いについて

前回、支持基底面が最大になる歩行こそ摺り足歩行であるというテーマで、それをあえて増やす方…

摺り足はやめてをやめてみる 〜支持基底面と重心位置のはなし ⑤

「摺り足は転ぶからやめましょうね〜」 介護に携わる皆様、利用者さんにそうお伝えしたことは…

介護たたみと日本の議員 〜ありがちな話のわかりやすい展開

「社長、これご存知ですか?」 普段は熱い法令バトルを繰り広げている、役所の担当の方から、戦闘終了後の感想戦のときにこの謎の多いアイテムのことを教わった。 社長、と呼ばれたおかげで今回のタイトルを思いついたのだから、照れ臭い思いもしてみるものである、という余談はさておき。 「介護畳」である。 そもそも、介護保険における住宅改修において、畳というアイテムは、蹴球に例えるならば得意技が時代に合わなくなり、致し方なく去りゆくトップ下の10番、みたいな存在である。 住宅改修の中

手すりは、手すりだけではない

つまり、手すりの役割は手すりだけが果たしているわけじゃない、ということである。手すり屋は…

とりあえずのL字?! 〜トイレ手すりの刷り込みとコストの話 (前編)

洋式トイレのL字手すりについて、である。 自分が講師をしている介護福祉士養成校で使ってい…

横使い上手になろう 〜トイレ手すりの刷り込みとコストの話 (後編)

前回の続き。前編、先ほどちょっと追記しました。 横手すりをトイレに導入するのもけっこうア…

第三の手すり ~ハンドレールとグラブバーと、あとひとつ

「手すりは大きく分けてハンドレールとグラブバー、その複合型に分類されます。ハンドレールは…

車いすのドメスティック進化 〜6輪車いすの話

かつて自分がいた大学に、車いすの動線やら空間やら何やらを研究テーマにしている先生がいらっ…

ゆるい床にはフタをしろ! 〜福祉用具の隠し技 ①

先日、床がミルフィーユになる話を書いたら意外に閲覧数が多く、皆さんこれに悩んでいるのだな…

アレを踏み台にしたぁ!?

なんとなくわかる人にはわかるタイトルにしてみました。 あのシーン、左股関節の可動域制限を無視しているようで、白い方の予後が心配です。 さて。 介護保険における住宅改修では、手すりの取り付けなど、6種類の工事が認められているのだが、そのうちのひとつに段差解消というジャンルがある。 これ、ありがたいことに解消の意味が広くとられており、これは物理的に平坦にする、ということを意味しない。 あくまで、利用者さんの移動の妨げになる段差を、より安全に改良する、ということで良い。