9月9日(土) at 京都livehouse nano
馴染みの酒場が、ライブハウスであれたら。そんなことを思った2023年8月20日。
昼日中にnanoでザ・シックスブリッツのライブを見てそう思いました。reiji kawanoと、松川に、ライブどうだった?ライブっていいなってLINE。
次にnanoに出るのは9月9日。
私には一体どんなライブが出来るだろうと思う。雑念に負けてはならない。
音楽の勝敗ってなんだろ?
山本夜更(Wee Small Hours)から連絡があったのは5月の中頃。いつの間にか詩人としての能力を開花させている彼からの誘いは、言葉という空間切り取り命名合戦の果し状のような気がして武者震いする。PICNIC YOUという若者たちを京都の音楽家に引き合わせたいという彼の親心に最大限の敬意を払って、その鞘からそんなサイズの刀抜くんやめてもらえますかっていう感じのライブをお見舞いすべしと心得ております。抜身で挑んでくれたまえよ。
美しい一線を切ること。それは声を発して休符にたどり着くまでの間。その一瞬、私は生きている中で最も自分を奮い立たせることになる。諦めるな、身体の制御はなされている。どんなに無様に振舞うことになろうが、震えようが、倒れようが、諦めず挑戦する歌声に人は感動するのだと信じている。
同時に、共演者のクリエイティブなステージには、自身の音楽への絶大な影響力が宿っている。一歩間違えば飲み込まれてしまうその演奏によって、勝敗が決まってしまうことがある。こちらとしては膝を折るわけにはいかない、そして切り結ぶのは共演者ではないと思い直す。板の上満ちる清濁併せ呑むこと。集中すべきは息を吸うこと。音楽である自覚をもち、音の隙間から覗く深淵と対峙すること。
なんともはや苦しい。それでも私はこの方法をとる。なぜなのかは未だ分からない。
それに、楽しみは勝手に顔を出す。素晴らしい観客の拍手に、私は一等心打たれるのです。
詩人たること
山本夜更の”日詩”に連ねられているそれらが、私にはたまらなく愛おしい。このnoteで引用したりすることは避けますので、上記彼のInstagramハイライトを訪れてみてほしいと思います。簡素でいて、深い、そういう詩が大量に読めます。
詩は、私にギターをこう弾いてはくれまいか、と伝えてくれます。詩人がその輝く言葉を書いたり、発したりするとき、その割れ目から覗く音たちの反射や遊びに興じる姿に私は目が細くなります。そっと弦をつまびき、あるいは掻き鳴らし、いつしか同じ光の中で歌っている。
詩人との制作は本当に面白い。
ほぼ同時に反応できるようになった時、詩のグルーヴに作品が産声をあげ、感動という輝きは楽曲に歩き出す力を与えるのでしょう。私をギター弾きたらしめるのが、詩であり、詩人という存在やその側面なのです。
私は長年、自分は詩人ではない、と言い聞かせてきました。自分を決めつけるのが私の悪癖で、しばしば雑念となるのですが、こればかりはどうしようもなくそう感じていたのです。
これは多分、数多の詩人と自分を比較していたことによると思うのですが、近年その比較には大した意味はないなと思うようになりました。
2020年リリースした自身のダウンロード音源”Portrait of alter ego”に収録した5曲によってそれが確信できたと思います。
夏の2ヶ月で5曲書き切り、リリースまでしたことは私にとって重大な事件でした。特に詩作の面で、自分の能力を評価しようと思うことができました。
詩作の評価を自分の価値観で行ったことにより、私は自身も詩人の端っこにおるのだなと認識することにしました。さすがにこれで詩人じゃないですという態度では自分自身にも、聴いてくれている方々にも失礼だなと。
そのような境地に立つ今、詩人たる山本夜更の大切なイベント制作における私への招聘は、満を持してのことだったのかもしれません。
9月9日、livehouse nano にて、大いに語り合いましょう。ご来場の皆さんには迸る言葉の饗宴を存分にお楽しみいただきたいと思います。
村島のソロ音源は以下から。
※上記データ以外にalac、flacでの販売があります。
※データにはデジタル歌詞カードがついております。お楽しみあれ。
※万が一不具合ございましたらデータを直接お送りしますので、その際はご一報ください。
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くれぐれも熱中症等にはお気をつけて!音楽を肴に、ライブハウスで乾杯しましょう。
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