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マーケティングリサーチ活用例(シングルマザーの抱えている課題)
いつもお世話になっております、医師の村本耀一です。
2020年6月25日よりデータサイエンス×ビジネスコミュニケーションの講座をUdemyで公開いたしました。
【データサイエンス×ビジネスコミュニケーション】現役データサイエンティストが教える「伝えて動かすデータ分析」
また現在、企業や個人に対してデータ分析やマーケティングリサーチの支援も行なっております。
今回その事例としてシングルマザーの抱えている課題を明らかにするために行ったマーケティングリサーチの活用例をご紹介いたします。
(※今回は社会課題の把握と解決策の模索するために調査を行いました。今後も医療や社会課題を解決するための調査について積極的に行っていこうと思っております。)
マーケティングリサーチの目的
このマーケティングリサーチでは、シングルマザーの課題を明らかにして、課題を解決する方法を模索することが目的です。
当初仮説としては、シングルマザーにヒアリングを行う中で、定性的にお金や仕事と子育ての両立などの課題があると予想されました。
それを定量的に調査し、仮説を検証することが目的でした。
マーケティングリサーチの方法
シングルマザー292名に対して抱えている課題に関するアンケート調査を行いました。
マーケティングリサーチの結果
①回答者の年齢(ヒストグラム):回答者の年齢中央値は46歳でした。(縦軸:人)
②回答者の職種:回答者の約半数弱がパートやアルバイトについていました。(縦軸:人)
③個人年収:個人年収は200万弱であり厚生労働省の資料(平成28年度平均年間就労年収200万)と同等の結果を得ることができました。(縦軸:人・横軸:万円)
④悩み:自分自身に関する悩みは家計・収入が最も多い。(縦軸:人)
⑤プラスで必要な金額:中央値は月15万であるが、5-10万でも必要であると感じている人は多い。(縦軸:人・横軸:万円)
これらの調査からシングルマザーの抱えている課題は経済的な問題が最も多く、月に5-10万円の支援で解決される可能性が示唆されました。
また、ヒートマップやマインドマップ(ワードクラウド)の作成も行いました。
⑥年収別の悩み:年収600万以上から「家計や収入の悩み」と「悩みなし」の割合が逆転する。年収200-300万が最も経済的な悩みの割合が高い。(縦軸:万円・色の濃さ:割合)
⑦年収600万円未満の悩みや幸せ:「収入・生活・お金」というワードの頻度が高い。
⑧年収600万円以上の悩みや幸せ:「お金」の頻度が減り、「大学」というワードが登場する。「健康・子供」と言ったワードは年収によらず頻度が高い。
⑨年収6000万円に到達するために必要な金額:月25万円のプラスでシングルマザーの20%が年収600万を超えることができる。(縦軸:割合・横軸:万円)
この調査によって、シングルマザー自身は月々5-15万円の経済的支援が必要と感じていますが、実際に経済的な悩みが解決されるのは年収600万円を超えた地点であり、月25万円のプラスでシングルマザーの20%以上が年収600万円を超えることができることがわかりました。
経済的な課題の他にも、「再婚」「子供」に関する課題についても調査を行い、シングルマザーの半数以上が再婚に積極的ではなく、子供については教育や進学についての悩んでいる割合が高いことがわかりました。
このようにアンケートの設計・集計・解析を一気通貫して行なっております。
現在企業や個人に対してデータ分析やマーケティングリサーチの支援も行なっており、具体的には
・データ分析、システム構築全般
特に以下に強みを持ち、課題解決の支援を行なっております。
・大量なデータの活用
・レコメンドシステムの構築や改善
・検索システムの構築や改善
もしご興味がありましたらまずはお気軽にご相談いただけましたら幸いです。
医師
村本耀一
誠にありがとうございます! 病院で医師として働きながら、医療にITを導入することでより早くから医療サービスを提供して医療リテラシーの向上を図るとともに より医療者にとって働きやすい医療環境が作れるように活動しています! 今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます☺️