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~ 会ったことのない祖父の遺品に学ぶ ~

先日、親族の集まりがあり、初めて父方の祖父の遺品を、いろいろと見せて貰いました。

父方の祖父は、新潟県生まれの東京育ち。
父が小学生の時に他界しており、自分はもちろん直接会ったことはありません。
父は6人兄弟の末っ子で、長兄が祖父亡き後の父親代わりだったこともあり、あまり祖父の話はしませんでした。
(父は、新潟の疎開先で生まれて、戦後はしばらく疎開先で育ちました)

なのでこのような機会でもなければ、自分も恥ずかしながら、父方の祖父母を、意識したことがほとんどありませんでした。

祖父は、商売人でした。

遺品の中には様々な白黒写真、帳簿や秘伝書(いわゆるノウハウ手順書)、仕入れ帳に原価計算書、見積、などなど

中には、A級戦犯の裁判傍聴記録までありました(苦笑)

その中でも、自分的にインパクトがあったのが、出征時の本人の「遺書」です。

遺言書

「昭和12年10月18日、出征大命の拝するを待ちて」

と書いてあります。
おそらく、祖父が30歳前後のころかと思います。

もしこの遺書が実際に有効になっていたら、自分はもちろん、昭和19年生まれの親父も、この世にはいません(苦笑)

若い方はピンとこないかもしれませんが、第2次世界大戦に徴兵されて行く多くの若者は、残された家族に同様の遺書をしたためていったのだと思います。

20代、30代で、遺書を書くなんて・・・・今の時代、想像つきませんよね・・・書けます!?

それほど戦争は愚かなことではあるのですが、逆に言えばそんな社会情勢の中、本当に当時の方々は日々、真剣勝負で覚悟を決めて生きていたんだなと、胸が熱くなりました。
今の日本の世の中、よっぽどの事がなければ、簡単に生命の危機に突然直面することは少ないですよね。
「覚悟を決める」とは、「遺書をしたためる」心持ちで、立ち向かうということなんですね・・・

もし、明日、戦争に行くことになったら・・・おそらく、今日の、日々の行動が変わる気がします。

「死ぬ気でやれ」と、今ではパワハラチックな言葉ではありますが・・・

大切なのは「覚悟」を決めて徹底的に「本気」でやる事が、時に必要だということだと思います。
おじいちゃんが、そんな事を言っているような気がして・・・

命まで取られる訳じゃ無いし・・・・幸せな世の中です。ありがたい・・・

世界を見れば、韓国も、ここベトナムも、今も徴兵制があります・・・


TVで、癌で余命宣告をされたステージ4の方が、自身のインタビューで話していたのが、いつもに増して心に刺さりました・・・

「一日一日を大切に生きる!」

月並みに聞こえるうちが華・・・、本当に理解できる境地になる前にとにかく実行です・・・

覚悟を決める生き方を、残りの人生、心がけます!

※ 2018年 社長VOICE より

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