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3DCGを学ぶために、会社を辞めてデジハリ本科に入学した理由

はじめまして、やぎばようといいます。
2022年4月からデジタルハリウッド本科CG/VFX専攻で3DCGを学んでいます。

入学から3か月が経ち最初の課題制作が終わったので、その振り返りをするにあたり、まずは自分自身の背景を紹介しつつ、なぜデジハリを選んだかについて書こうと思います。
(▼課題の振り返り記事は完成したらここに貼る…予定)

数か月前の自分同様進路に迷っている人に、この記事が届いて一つの参考になれば嬉しいです。当時めちゃくちゃ探し求めていたので…。

自分について

趣味で絵を描く程度の一般会社員25歳

既に見出しである程度まとまっていますが、自分について箇条書きにしました。

・2022年4月入学当時25歳
・大学卒業後は事務職として数年間勤務
 ・人間関係・給与ともに満足しており、会社・事業内容に愛着あり
 ・仕事に自信なし(他人の人生に直接影響する職で荷が重かった)
・小さい頃から絵を描くのが好きで、「創作」できる人に憧れ
 ・創作経験はほぼ絵のみで、たまに同人活動している程度
 ・3DCGとても興味あり、経験はなし
 ・新卒就活時、ゲーム業界はほぼプランナーで応募
 ・アーティストはポートフォリオを作る素材が無く応募せず

物心ついた頃から描いていたので、なんやかんや絵というのが自分にとって非常に大きな存在でした。
ただ本当に趣味程度のものであるのと、就活時に応募すらできなかった経験もあり、「創作」は趣味でいいか…仕事にできる技術もないし…と思うことにしました。

退職と転向を意識した経緯

仕事に自信がなかった結果、人生を考え直した

「創作」を仕事にする人が少なくない中で趣味として割り切るには、本職を上手く・あるいは淡々とこなせる必要がありました。少なくとも前職で自分にそれができていれば、仕事を辞めてまでスクールに行く決断はしなかったでしょう。

ある時、一人の人生に大きく影響しそうな案件があり、それを上手く回すことができずかなり落ち込みました。(結果としてはなんとか良い形で着地した)
元々仕事難しいな期・頑張ろう期が交互にあったのですが、この一件がきっかけで改めて自分の生き方について考え直すようになりました。

仕事に自信がないな、ちょっとつらいな

思えば仕事って結構人生の時間占めてるな

そういえば人生って一度きりだったな

どうせなら最大限に楽しく生きたいな

憧れてたクリエイティブ職、チャレンジしてみるか!?

思考自体は月並みですが、ざっくりとこのような流れです。

退職と転向を決めた理由

挑戦する意味があることを自分に納得させる作業

悩むタイプかつ保守的な部分もあるので、退職と挑戦を検討するにあたって、自分を納得させるための理由付けをしよう(挑戦する正当性を探そう)と思いました。
働きながら転職前提の職業訓練をするのは自分には厳しいと思っており、自分を知る人からもそうした方がよいと指摘されていました。
よって、正社員を辞めるというリスクを取るに値するかを、自分の中で咀嚼する必要があったのです。

職種については、まずは広く「クリエイティブ職」から検討したので、各種デザイナーなども一度は候補に挙がったのですが、最終的には3DCGアーティストに落ち着きました。

転向する理由

自分がその世界で戦えそうか納得する

汎用性の高い事務系総合職から、狭く・深くなる専門職への切り替えにあたって「生きていけそうか=仕事としてできそうか」を検討しました。

①常に勉強をし続けられるか
元々3DCG技術には興味があったので、自分の意志ですすんで取り組んで、最新動向などにもアンテナも張れそうだと前向きに考えました。意欲的に学ぶことでスキルアップに繋がる好循環を自分に期待します。

②業界は縮小しないか
過去と現在の状況を見て、3DCGの利用シーンはむしろ増え続けているという結論になりました。次に台頭する技術があっても現在の3DCGの応用ではないかと素人ながら予想、というかこじつけました。最近ならメタバース、もう少し先なら…ホログラム?分からんけど…。

③仕事を獲得できる枠はあるか
3DCG自体の需要があっても定員が少ないと就業が難しいため、人数的な枠は意識しました。3DCG利用シーンの拡大や大型作品の規模を考慮し、多くのアーティストが必要な状況は当面続くのではと判断しました。

自分を納得させればよいので、見ての通りだいぶ希望的観測です。自分で読むと恥ずかしいくらいです。

他のクリエイティブ職も検討した際、例えばWebデザイナーについては①で既に難しいと感じ、更に近頃Webデザインは社会人スクールで定番になっているので、Webサイト大量にあれど同時にデザイナー志望者が多すぎる(それに対して十分な枠が無い)として③の視点でもNGになりました。

「できたらかっこいい(デザイン)」と「やりたい(3DCG)」という二つの違う感情が混ざってしまい、3DCGに辿り着くまでも若干寄り道がありましたが、①~③に照らし合わせた結果「やりたい」ことに落ち着きました。

退職する理由

今の環境から踏み出すことを納得する

自分に関する箇条書きの項目で、会社に対する不満がなく、むしろ愛着があることを記しているように、退職の決断には非常に悩みました。

①マインドで考える
自分にとって一番効果があったのはマインド面での納得です。
もしそのまま無理に残ったとして、「本当はクリエイティブ職になりたいんだよな」といったマインドで仕事をしていては関係者に失礼ですし、死ぬときに「わしはクリエイティブ職をやってみたかったんじゃ…」と後悔しながら息絶えるのは嫌だなあと思いました。
もし挑戦が上手くいかなくても、「やりたかったけど…向いてなかったからな」と自分を納得させられます。これは傲慢な望みを持ったままでいるのとは大きく異なります。

②タイミング・年齢で考える
人生に遅すぎることはないと言いますが、仕事をしている中で年齢に関する会社側の認識を垣間見ることがありました。会社によって・時代の流れによってこの認識は変化しますが、その上で自分の年齢25歳を再評価したところ、少なくとも「待つ」必要はないという結論になりました。
老眼などの機能老化に関する部分を除けば、人生に遅すぎることはないとは自分も思います。専門職なので基本はスキル重視だと思いつつ、今回の場合は未経験・実績なしでの就職になるので、会社や状況によっては選考の一要素にはなっていそうな気も少しします。
若干蛇足ですが年齢的概念でいえば、例えば高卒4年の22歳で未経験転職の場合、大卒1年目の年齢と同じなのでトレーニング前提で=新卒とほぼ同じ目的・枠で採用する、という可能性も出てくるように思います。
※素人の意見ですので、そういう可能性もあるか?程度に捉えてください

会社の話に戻りますが、本当に人間関係に恵まれていたので、上司には赤裸々に悩みや考えていることを話せました。採用してくれた人でもあったので、優秀な人材になる形で恩返しができず申し訳ないですが、自分のことを理解してくれ、応援してくれたことに感謝してもしきれません。

結果的には道を変えることになったけれども、前職で得た知識や考え方、経験がなかったら、このプロセスでこの結論には辿り着かなかったでしょう。一見すると回り道ですが、この道を通る経験ができて良かったと思っています。

3DCGを学べる3校の比較と検討

学校の比較検討で、これからの環境を選択する

チャレンジが決まれば、一旦のゴール地点「3DCGアーティストになる」へたどり着くまでにどのような道を選択するか決めます。
目的・目標と、調べた候補を照らし合わせて検討します。

ざっくり早く結論が知りたいぜ!という方は3校の特徴まとめへ。

■ポイント
①目標は企業就職
学校が企業とどのような繋がりがあるかを気にしました。OBOGの実際の就職先会社名も気になるところですが、その人が優秀であったからなので気にしすぎない方がよいかな~と思っています。繋がれる可能性があったり、その企業が学校に対して一定の信頼があると思われる点は良いですね。

②人間関係の形成・交流も目的の1つ
クラスメイトや先生などと関わることで、(純粋に同じ方向性の仲間が欲しいし)相談したり仕事をギブアンドテイクできる関係になれればと思いました。今回の決断をするにあたり、中高大とたくさんの人に相談に乗ってもらうなど助けてもらった経験にも由来します。

③制作に影響する環境も気にしてみる
モチベーションになるコンペがあるか、学校設備が充実しているか、どのようなカリキュラム(時間割)になっているかなど、総合的に気にしました。実は最終判断は①②よりもこの点がカギになっています。

Ex)技術がつくかは自分の頑張り次第
たぶんすごく当たり前なのですが、どの学校・集団に入ったから自動的に上手くなることはないと思います。これはたぶんみんなうっすら分かっているし、どこの卒業生も多くが口を揃えて言ってる印象があります。そのため過度に学校に期待しない前提で検討しました。悪い意味でなく。

候補
・デジタルハリウッド
 ←入学しました
・HAL
・クリエイティブアカデミー
※東京在住

実はバンクーバー留学も検討していましたが、学費が高すぎる(授業料だけで500~800万ぐらいかかりそうだった)のと、英語と3DCGどちらかがちゃんと分からないと中途半端に終わりそうなので辞めました。さすがに無謀でした。

3校の特徴紹介に移りますが、入学を検討する際には必ず自分で資料請求をして、後悔のないように気になることはしっかり説明会の場で確認してください。

デジタルハリウッド

https://school.dhw.co.jp/

実際に入学した学校です。入学3か月時点、デジハリを選択して満足しています。満足した詳しい内容は別途いつか記事化しようかなと思います。

2022年時点で、3DCGを学べるコースは3つぐらいありました。
※入学を検討される際には資料請求の申請・学校説明会の申込を必ず行い、ご自身で情報を得てください

■CG GYM
数か月間コース。スキルアップの人向けらしいので候補外。
■専科3DCGデザイナー専攻
4月・9月入学で1年間コース。コア授業(メイン授業)が週1回らしい。
■本科CG/VFX専攻 ←入学しました
4月・9月入学で1年間コース。
本科の中で更に2種(A/B)あり、Aがコア授業週1日+専門科目(CGに関係する補足技術の授業)隔週1日、Bは専門科目が週1日。つまりBの方が総授業時間自体は長いようです。
既にAが満員だったため、Bに申し込みました。
授業曜日は空いている枠から選択します。自分は平日受講にしました。

週1回程度で技術が身につくのか?というと、基本操作などベーシックなところはビデオ講座で自習します。授業でも簡単に基礎の触りなどありますが、置いていかれると辛くなるので事前にビデオ講座を早め早めにこなすのがおすすめです。

とりあえず一番ボリュームのあるものがよかったので、それっぽい名前の本科CG/VFX専攻を基準に検討しました。

本科CG/VFX専攻ベースにすると、以下の評価になりました。とはいえ殆ど専科と共通なはずです。専科は授業数がコンパクトなだけで、基本本科とやることも利用できるものも同じだと思います。
また、実際に入学してからの暫定的な答え合わせも分かるものについては併記しておきます。長いです。

■本科CG/VFX専攻
①企業就職
・3DCGスクールとしては知名度高め
→知名度が高い=OBOGが多い=企業信頼度がある程度ある、また運よく職場が一緒になれば貴重な繋がりになるかも。前職でも同じ大学出身の方と巡り合うことが多く、色々と親切にしていただくケースがありました。

・企業担当者が訪問するクリエイターズオーディション(クリオ)あり
・在校生・OBOGが利用可能な仕事情報サイトあり
▼その他含む就職サポートは公式サイトに分かりやすくまとまっています
 https://school.dhw.co.jp/support/
→クリオは優秀作品しか出展できないので、それに出ることを目標にできる点が分かりやすくてよいと思いました。そこでご縁があれば素敵。また、卒業後も求人情報やプロジェクト案件の情報が見れるということで、卒業後に直接的なメリットがある点も魅力的に感じました。

・就職は基本中途扱いになる
→そもそもスクールであって専門学校でないこともあり、特に自分のような就業経験者は基本中途での就職活動になります。ただ、一般的に新卒~第二新卒枠に該当するタイミング・条件*でのスクール卒業生であれば新卒(第二新卒)として応募できるのではと思います、おそらく。デジハリが、というより募集会社による話ですね。
*…「就業経験なしかつ卒業後3年以内」が新卒枠に含まれることが度々あります。興味のある会社の募集要項を確認してみてください。

②人間関係の形成・交流
・専門学校ではなくスクールなので、既卒者・就業経験者が多そう
→結論、当たり。自分は年齢・環境的にも比較的マジョリティな方でした。在学中や卒業したばかりの人もいました。

・週1~2回しか授業がないので、人間関係が希薄なまま終わりそう
→運が良いことに、この予想は外れました。担当の先生がよく任意参加の食事会を設定してくださるので、そこの常連メンバーとは特に盛んに交流できています。本人の頑張り次第ですが、普通のクラスだったら正直あまり交流できていなかったかもしれません。
ちなみにオンライン・教室どちらからも受講できます。交流もしたい方は教室通学が俄然おすすめです。

③制作に影響する環境
・クリエイターズオーディションあり(①参照)
→分かりやすい目標があるとモチベになっていいです。

・既卒者・就業経験者が多いので意識の高い人が多そう(②参照)
→たぶん専門学校(高校卒業生)よりも、一度社会に出たり就業転職にある程度覚悟決めたりしている人が多いので、社会人スクールとしての一定以上の意識の高さはあるのかなと思います。就職目的でない人もいます。

・授業が週2日(うち1日は夜間なので実質週1.5日)で自由時間が多い
→自律できれば制作にガッツリ取り組めるじゃん!自律できれば。実際映画を観に行ったり、制作に取り組んだりと自由な時間の使い方ができて非常に充実しています。

・施設24時間利用可能
→休館日の月曜以外は基本深夜含めてオープンしています。日中の利用が難しい人でも安心です。

・たぶんPCのスペックがいいはず
・たぶん教室はそこまで混んでないはず
→後述するHALはPCのスペックが高くない・教室が埋まりがち?と聞いたので、デジハリでもこの点は気にしてました。スペックは普通に良いと思います。教室も普段はそれなりに空いていますが、課題提出前は混みそうです。

実際に入学したのもあり、全体的に良い書き方になりました。ただ、向き不向きだと思うので後述のHALやクリアカの方が向いている方もいるかなと。自分はデジハリが一番向いていそうでした。

HAL

https://www.hal.ac.jp/

専門学校HALの特徴は、まず学ぶ内容以前に年数(と時間帯)が分かれています。その中で学びたい内容に近い学科を選びます。

2022年時点では以下を中心に検討していました。
※入学を検討される際には資料請求の申請・学校説明会の申込を必ず行い、ご自身で情報を得てください

■4年制
知名度の高いHALの中でもおそらく一番有名、というかHALらしいところ。
通常の専門学校は2年制が多く、4年制は珍しいらしいです。
友人が通っていました。年齢的に4年間を捧げるのは厳しいので候補外。
■2年制
4月or10月入学。4年制同様週5日。
ゲーム学部:CG系授業は目立たずですが、キャラデザ専攻があります。
CG学部:2D/3D共に学び、デザインとアニメーションに専攻が分かれます。
■夜間2年制
4月or10月入学で2年間。週3日。
該当するのはCG映像学科。なおゲーム学科はプログラマー系のようです。

上記を踏まえると、2年制のCG学部がやりたいことに一番近そうでした。なのですが、どうしても4年制と比較してボリューム不足を感じてしまいます。普通の専門は2年制らしいので、4年制がボリューミーすぎるのかもしれないのですが…。

一応2年制のCG学部をベースにすると、各ポイントは以下の評価になりました。

■2年制:CG学部
①企業就職
・専門学校として知名度が高い
→知名度が高い=OBOGが多い=企業信頼度がある程度ある、また運よく職場が一緒になれば貴重な繋がりになるかも。(デジハリで書いた内容コピペ)

・企業担当者が訪問する就職作品プレゼンテーション(就プレ)あり
▼その他含む就職サポートは公式サイトに分かりやすくまとまっています
 https://www.hal.ac.jp/tokyo/joblicense/support
→就プレも全員が全員必ず参加できるわけではないみたいです。HAL4年制卒の友人によると、超大手含むたくさんの企業が来るようで、そこでスカウトされることもあるようでした。(友人は優秀だったのでスカウトを受けていた)

・就職は基本新卒扱いになる
→信じられなさすぎて何度も説明担当の人に聞き返してしまいました。曰く自分のように既卒・就業経験者でも新卒になるらしいです。新卒として扱われるメリットは前職で経験済みなので非常に惹かれましたが、この点のみを強く期待しすぎると怪我をしそうなので話半分に思うことにしました。

②人間関係の形成・交流
・専門学校なので高卒生が多そう
→自分の場合4月入学を検討していたので、10月生以上に高校からのストレート入学者が多いと予想していました。また途中まで大学に通っていたような人も多そうです。4年制と2年制でどの程度層の違いが出るか分からないのですが、いずれにせよ若い人が多いと思い、肩身の狭い思いをしそうなので優先順位を下げました。

・ほぼ週5回授業でクラス制なので、人間関係は濃くなりそう
→4年制の友人によると基本授業は同じメンバーとのことで、大学よりは高校のクラスイメージに近そうです。

③制作に影響する環境
・就職作品プレゼンテーションあり(①参照)
・卒業制作・発表展(未来創造展)あり

→名前の通り就プレは就活タイミング、卒制は卒業タイミングで実施になります。卒業制作はグループ制作になるようです。チーム制作経験がカリキュラム内で得られるのは1つの特徴かと思います。

・就業未経験者が多いので学習意識に差がありそう
→自分が真面目な大学生ではなかったように、とりあえずの進路で来た子が多いと仮定すると、「今取り組んでいる内容を仕事にする」という意識の質に差が出ると考えていました。

・授業が週5日で、CG関係外の拘束時間が長い
→説明担当の方曰く、専門学校=学生を就職させるところなので就活に向けたカリキュラムが組まれているそうです。面接練習やマナー講義といった内容ではないかと思います。有難い内容ではあるものの一応経験済みですし、制作をしたいのに…!と歯がゆい思いをするのもなあと思ったので、自分の場合は優先順位を下げるポイントになりました。

・PCのスペックがあまりよくないかもしれない
・教室が混んでいてPCを使いづらいのかもしれない
→(当時)3DCGを専攻していた人によると、古いといえば古いかもしれないとのことでした。現在はリモート授業もあると思われる中で、(自宅環境がある前提で)そこまで気にしなくてよいのでは?と補足いただきました。後者については口コミで見た内容でしたが、先述の通り自宅環境があれば…という気もするし、夜にキャンパス見学した際は殆ど帰っていたのかあまり学生を見かけませんでした。空きコマの利用状況は分かりません。

友人としては授業内容というよりも、就プレはじめ就職サポートについて恩恵を感じていたようです。全体的に専門学校ということで、良くも悪くも就業未経験の若者向けの機関かなと思います。

また、2年間or4年間通うことになるので、もちろん授業料も結構かかります。自分のように社会人であれば、入学先と入学時期によっては教育訓練給付制度が利用できるそうなので、担当の方に条件を確認してみてください。

クリエイティブアカデミー

https://creative-academy.creativevillage.ne.jp/

クリエイティブ系人材サービス会社として有名なクリーク・アンド・リバー社が運営している講座です。受講料は驚きの無料。無料なだけあって「本気で就業を目指す方のみ」を対象としており、本気を見せつけなくてはいけません=選考があります。

専門に応じたコースが用意されており、2022年現在は以下の通り。
※入学を検討される際には資料請求の申請・学校説明会の申込を必ず行い、ご自身で情報を得てください

■3DCGキャラクターモデルクラス
■3DCG背景モデルクラス
■3Dモーションクラス
■ゲームエフェクトクラス
■コンポジットクラス

受講期間はそれぞれ数か月で、週5日間が受講時間になります。キャラクター・背景は夜間制もあり、週2日が受講時間です。手取り足取り教えてもらうというより、基本は自学で、受講時間中に講師からフィードバックが受けられるという仕組みだそうです。

選考基準を超えられる自信が無かったこと、また3DCGの中でどの分野をやりたいか・向いているか分からず、見極める期間が欲しかったのでクリアカは早い段階で候補から外していました。そのため内容がデジハリやHALに比べて内容が薄いですがご了承ください。

①企業就職

・就職をさせる=企業に紹介する人材を育成するための機関
→スクールや専門学校は受講者が学校にお金を払っていますが、クリアカは企業から紹介報酬を貰うことで成り立っているので、お客様が異なります。お金を貰わねばならないので、人材になりそうな人を受講させますし、全力で人材にすると思います。(つまり受かりさえすれば就職には一番近そう)

②人間関係の形成・交流
・職業訓練目的なので、既卒者・就業経験者も多そう
→公式サイトによると20代前半が4割、20代後半や30代前半が5割ということで学生出身者も就業経験者も多いと思われます。ただそもそものクラスあたりの人数は分かりません。

③制作に影響する環境
・選考を通った猛者が多い
→レベルの高い環境で切磋琢磨できそうです。ツイッターでも、クリアカ生の高レベルな作品をよく見かけます。

・受講時間は週5日(夜間制は週2日)で自学×講師からのフィードバック
→不要な拘束時間がないので自分のスタイルで打ち込むことができると思います。

デジハリやHALが年間100万程度する中、受講料無料の恩恵はとても大きいです。ただ選考が厳しい(と聞く)らしいことや、職業訓練校よりも学校のような場所を求めていた自分にはマッチしなかったので、他の2校ほどは調べ切っていません。

レベルの高い環境であることは間違いないと思うので、これから3DCGアーティストへの転身を検討する人は一度候補に入れてみてはいかがでしょうか。

★3校の特徴まとめ

振り返りも兼ねて表にまとめました。

検討ポイントで挙げた①企業就職②人間関係の視点では非常に悩みましたが、その2つだけでなく③制作に影響する環境に該当する以下のポイントも考慮すると、最終的にデジハリが向いていると思い入学しました。
 ・CGでやりたい内容が決まっていなかった
  
→とりあえず一通りやりたかったので、選択肢を限定できなかった
 ・2年や4年は長すぎるが、数か月は短いと思った
  →数か月で就職作品制作+残り1年学習より、やり通して就活したかった
 ・時間の融通が効いている方がよかった
  →インプットや制作の時間を持つことを大事にしたかった
 ・似た環境の人が多い方がよかった=年代は高めの方がよかった
  →可能性があるなら色々な背景の人と会える方がよかった

一番懸念していた「授業が週1回程度しかないので、人間関係が希薄なままになりそう」という点について、個人の努力次第とはいえ、人見知りなので半ば「捨て」を覚悟していました。(頑張れよという話ですが…)
ただし予想は良い方向に裏切られ、クラス配属が良かったおかげで授業外での交流や活動もたくさん参加できており、とても充実しています。

そういったラッキーな部分もあり、入学3か月が経過した現在はデジハリに入学してよかったと心から思っています。

HALやクリアカも目的がマッチすれば素敵なところだと思うので、自分のように進路に迷っている方がいたら、是非各機関の説明会に参加するなど情報収集してみてください。

おわりに

今後もこのnoteで、デジハリに関するエントリを投稿する予定です。デジハリがどんなところか、自分が入学したら何ができそうなのか、といった疑問や不安を少しでも解せればと思います。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

※当エントリで紹介した機関において、説明・認識に相違がある場合は訂正いたしますので、お手数ですがご連絡ください。

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