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明けない夜に君と〈2〉

僕は普通の人みたいに生活することは無理なのかもしれない

僕は中学2年から3年生まで某有名塾に通っていた
そこには僕よりも断然頭の良く、
市内で1番偏差値の高い高校を目指して勉強している人が大勢集まっていた

塾は学校の授業と同じ形式だった
先生が1人に対して2、30人程度の生徒が一つの教室で
授業を受ける
ただ学校と違う面も、当たり前のようにあった
それは問題の答え合わせの際、ほとんどの授業で
名指しをされ、答えられなければなかなか
次の人に回っていかない

僕は正直に言うと人が話していることを
うまく理解することができない
口頭で伝えられると何をすればいいのか
理解がすぐに出来ず、
人に一度確認をしてからでないと
行動をすることが怖い

だからこそ、数学とかの問題は答えを見て
やり方を納得してからでないと
問題を自分で解くことができなかった

だけどそのやり方はだめだと言われてしまった
答えを写すだけでは意味がないと

僕には僕なりのやり方があったし
その方法が1番理解を深めるのにあっていた

こんなのはただの愚痴だってことはわかる

だがこう言わないと全てが認められなくなる
自分がどんどん嫌いになってしまう

だけどこの時にはもう遅かった

既にもうどこかネジが外れていたのか、
人生の歯車は欠けてしまっていた

2024.7.9


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