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NovelAIとVRoidで漫画が描きたい③-キャラと絵柄の再現性

前回:https://note.com/yohukashi_duke/n/n369e389c4476

【環境】

・Vroid ー 元のキャラクター作成・ポージング・構図
・NovelAI ー イラスト化
・clip studio ー 作成したイラストの配置、コマ割り、ゴミ取りetc…

【やったこと】

前回課題となっていた作画ブレ、およびキャラクターの特徴が異なる問題に対する研究。
この記事のサムネを見てもらえれば分かるが、先に結論から言うと大分目標に近づいた。img2imgを使ったアングル指定で同一の特徴を持つキャラクターを作成することが現実的となり、これはAIマンガへの大きな一歩となりそうだ。

まず前回・前々回と同じようにVroidで元となるキャラクターを用意するわけだが、今回は新しくキャラクターを作成した。それが以下の子。

黒髪ロングストレート・ツリ目・巨乳・白シャツ+リボンというかなりシンプルかつ人気のある属性となるように絞った。(ツリ目は趣味だが)

いつものようにいくつか構図を変え撮影。
それをnovelAIに読み込ませて作成を開始する。
まずは下記から。

プロンプトは

thick outline, black outline,{{{masterpiece}}},{{best quality}},long hair, straight hair,hair over eyes, hair between eyes, black hair, red eyes, collared shirt, large breasts, school uniform,

太い輪郭線、黒い輪郭線、傑作、最高の品質、長い髪、ストレートヘア、目の上の髪、目の間の髪、黒髪、赤い目、襟付きのシャツ、大きな胸、学生服、

シードは前回でも使用した「880829284」
strengthは0,5 noizeは0,1
そして作成されたのが下記。

ふむ。悪くない。ということで同じ設定で別の構図でも作成。


別人となった。どことなく〇凪先生の画風っぽい
さて、おそらく読者諸君もこれを別人と見たはずだ。
しかし考えてみてほしい。
黒髪ロングであるし、制服を着てるし巨乳である。
両者は特徴の多くを共通しているにも関わらず、これは別人に見える。

それはなぜ?

答えは単純だ。眼の描き方が違うからだ。
眼が違うだけで作風も違えば別人物のようにも見えてしまう。
そして逆説的に言うと、眼を同じにすれば同一のキャラクター性を保持できるのではないだろうか?

ということでプロンプトを以下に修正。太字が追加部分だ。

thick outline, black outline,{{{masterpiece}}},{{best quality}},{{turime}},empty eyes,expressionless,eyelashes,long hair, straight hair,hair over eyes, hair between eyes, black hair, red eyes, collared shirt, large breasts, school uniform,black ribbon,

追加したのはツリ眼、虚ろな眼、無表情、まつげ。これらを優先するために強調表現を加え、なるべく文頭側に置いた。
また、リボンも再現が安定しなかったので追加。
そして作成を再開。

素晴らしい!

これら6枚の画像を生成するにあたって行った作業はstrengthの数値を0.5~0.6の幅で動かしたこと。
(ちなみに余談だが、前回の褐色少女は0,5でギリギリ、それ以上は別のキャラとなった。これについてはキャラクターの特徴のシンプルさが影響していると思われる)
また、下記のような「乱れた髪」「赤いアイライン」が生成されることがあった

向かって左側の髪が乱れている。
目元に赤いアイラインのようなものが引かれている。



これらを消すためにネガティブプロンプト(この項目に入力するとその属性が付きにくくなる)にmessy hair,eyelinerを追加し修正を行った。
作業としてはその程度である。

こられを並べてグレースケールをかけてみる。

どうだろう。かなり再現性が高まったのではないだろうか?

こうすることで細部の違和感が削減し、自由にトーンや背景、他の小道具及び「手」の追加などを加えることができるだろう。

わかったこと・これからの課題

この記事では「眼」が重要だという内容だったが、キャラクターの特徴を決めるものはもう一つ「髪」であることは間違いない。今回は「黒髪ロングストレート」という分かりやすく、人気な特徴だったので「髪」について試行錯誤を重ねることはなかったが、これが他の髪型にした場合にさらに一手間加えなければいけないことが予想される。
また、全身の立ち絵に関してはまだ不安定であるので、次の課題はこれだろう。

ということで次回に続く。

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