『今どきの大人を動かす「ほめ方」のコツ29』 感想

ほめるのって、案外難しいですよね。何が難しいかというと、

・人に興味がないと、ほめるところが見当たらない

・ほめるところが見つかっても、恥ずかしくてほめられない

・ほめることができても、相手がどう思ったか気になってしまう

そんな状態を打破すべく、

『今どきの大人を動かす「ほめ方」のコツ29』  吉田たかよし

を読んでみた感想です。


わかったことは、

・ほめられる方だけではなく、ほめる方にも脳の活性化的なメリットがある

・ほめ方には、相手との関係性や相手の現状によって細かく使い分ける戦略がある。適切なほめ方であった時に初めて相手に伝わりよい効果がある

・日本人は遠慮がちなので、まずはほめられ上手になることで、自分がほめ上手になる。ほめる側も勇気が必要で一歩踏み込んだのだから、相手のほめ言葉を謙遜しない。本当にきちんとほめたいならば、表情から見直す必要がある

・ほめるは人のためならず。真心こめて本心で的確にほめることは、結果的に自分の利益となる


面白かった部分は、

政治家をパーティーなどで紹介する時の話で、

その人の政治的力を100倍にして伝えるくらいの気持ちで、思い切り持ち上げるのがエチケットとなっている

という部分で、エチケットってことはもはや義務なわけで、政治家は周りからおだてられるのが仕事だから、頭が悪い人は、

勘違いした粗大ゴミになっていく

ということがわかり、彼らが最初からイカレテタわけではなく、日本のこういった環境がゴミ政治家を量産するのだとわかり、少しスッキリしました。

上記のようにやはり悪口ならいっくらでもすらすらと書けるのですが、ほめるのは、心酔している人物やものでないと中々できないものですよね。

キレイなものを見て、「キレイだとね」と素直にほめて、できれば、「~の部分が~でキレイだね。好きだなぁ」みたいに、具体性を持って、自分の感想までちゃんと言えるような

本心からのほめ上手

になりたいです。私はあまり他者に関心がないこともあり、人のほめる部分を見つけるのが苦手なので、これからは周りをもっとよく見て、

心を動かす

ことから始める必要がありそうです。リアクションや声掛けが苦手なコミュ障気味の人におすすめの本でした。



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