こうして私は消費豚になった~脱消費豚認知療法~

<消費豚の定義>

みなさんは、消費豚という言葉はご存じでしょうか?オタク界隈の用語なのですが、私の中での消費豚とは、

「コンテンツを提供せず、手軽にほぼ無料で無限に消費ばかりしている人」

「己の消費行動を抑えられなくて、生活に支障が出ている人」

という認識です。私が自身が消費豚だと認識したのは何年か前なのですが、その時に脱しようと考えたのに、今日今のこの時まで消費豚のままです。消費豚とはそれほど、

「脱するのが難しい」

ため、いっそのこと一度「焼き豚」になって「ミニマリスト」から始めてみようかという気もしていますが、その前にまずはこういった依存症や鬱病的なものに近い状態から脱する時のファーストオプションである

「認知療法」

を自分で試していきたいと考えています。消費豚についてもう少し知りたい方は以下の記事をご覧いただければと思います。


<消費豚へのきっかけ>

きっかけは、はっきりと覚えています。2012か13くらいの時期の私は、職業柄「英語の学習法」ついて調べることに夢中であれこれと自分自身を実験台にして試していました。本にしたら100万円は優に超すくらい買って読んだ(全て読んだわけではなくたぶん買ったものの中から半分くらいしか読んでません)りしていました。TOEIC900点以上になった辺りで英検1級も1次はいつでも合格できるようになっていたのですが、2次はぎりぎり落ちるということを繰り返していました。そんな中で出会った勉強法の一つに、

「映画で英語学習」

がありました。これはDVDというコンテンツの進化により、手軽に字幕を使ったり場合によってはソフトで日英の字幕を同時に映したりして学習する方法です。中々面白かったのですが、いかんせん私自身がディズニーなどの映画には一切興味がなく、海外ドラマの24やプリズンブレイクは大好きだったのですが、汚い言葉が多くてあんまり意味を感じなかった時に、ふと

「昔好きだった日本のアニメ」

の英語版ってないんだろうか?と思って探していた中で、偶然に

「違法アニメ動画サイト」

を見つけたことがきっかけです。当初は海外では、こんな手軽にみられるんだすげ~、なんて感じで違法だと気付いていなかったので友人などにも、ここでドラゴンボール全部見られるぜ!すごない?みたいに勧めていました。そこでは、

「dub版という英語音声版のアニメ」

も一定数あって、それで日常的な会話がふんだんにあるアニメを沢山見て当時は真面目にアニメを通して

「勉強」

をしていたのです。流行りの進撃の巨人などもあっという間にdubとして英語版が置いてあったりして、外国人のアニメオタクの多くは違法動画を通して日本のアニメを好きになっているのではないか疑っています。

他人はさておき、自分はいつしか勉強という意識はなくなり、dub版ではなくて、単純に面白そうなアニメや名作といわれるアニメを探して見るようになっていきました。英語の勉強はその後停滞したのは言うまでもありません。目標だった英検1級を取得してからは、はっきり言って完全ストップしており、今まさに消費豚である自己を破壊して再びストイックに英語を学習や楽器の練習などをしたいと考えています。

以上により、私が「消費豚」になったきっかけは

「違法アニメ動画サイト」

だったといえます。

ただほど高いものはない!

、アニメというコンテンツの魅力に気づかされてしまい、違法でアニメオタクになった、消費豚の中でも最も劣悪な消費豚だったのです。残念ながら青春時代はバンドなど音楽オタクだったので、アニメオタクの友人は一人もいないのですが、その後にゲームが好きな後輩などから違法漫画サイトなどの情報が入ってくることがあり、漫画も無料で楽しんでいた時期もあります。

近年では違法サイトも減っていく中で、アマゾンプライムなどが始まり、通常のアニメはアマプラで見るくらいにはなって合法消費豚となって、欲しいアニメはちゃんと円盤を飼う、買うようになりました。私が円盤を買った代表的アニメは以下の通りです。

・宇宙よりも遠い場所(日本版)

・月がきれい(日本版)

・桜蘭高校ホスト部(北米版)

・フルーツバスケット【旧作】(北米版)

他にもいくつかあるのですが、今パッと思い出せません。もともと音楽が好きなのでアニソンも結構買ったりしていますし、アマゾンプライムにも入ったりと、今はちゃんとお金も使うようになっていますので、クリエイターの皆様、どうか以前の無礼をお許しください。漫画も大人になってから久しぶりに購入しており、「Beasters」とか最高に面白いですし、「チェンソーマン」とか革命的ですよね(ってどっちも終わったぁー↓↓)。ちなみに円盤の北米版を買うときは、日常会話が多いタイプのアニメですね。やはりまだ勉強の意識が残っており、ぶっちゃけ自分の近年のアニメ体験の原点はdub版だったため、かつては日本版の方に違和感があったくらいです。日本版を買うときは、とにかくグっと来たアニメですね。今「White Album2」の円盤をいまさら買おうかどうか悩んでいる感じです(いつのアニメじゃ!)。苦手なアニメは、ラノベの転生系、きらら系、、、

ほら、気づけば同じように普通の人たちを消費豚にすべく、

「自分の感動を共有したい気持ち」

で相手のことを無視して自分の趣向を多く語ってしまう「オタク」になってしまったのです。これは一般的な「消費者」にはあまり見られない「消費豚」ならではの行動で、なぜかアニメなどのコンテンツを好きになると、誰しもがこの傾向に向かっていくのですよね。不思議なものです。私も本当はもっと誰かと語り合いたいのです。だから今でもあにこびんやあにこれといったサイトに足しげく通ってアニメのコメントを読んだり書いたりしております。わかってくれる人います?しかし実はこういった行動こそが、

「消費豚のゾンビ化」

ですよね。って話が大きく逸れてしまったので

時を戻そう

アニメや漫画に関しては以上なのですが、ゲームなども今はクリエイターたちが「消費豚」育成計画のを必死になって練っていますよね。SteamというPCゲームのプラットフォームができて以来、ゲーマーの積みゲーは常識となりましたね。スマホのガチャゲーなどは搾取タイプのコンテンツの典型で、

「賭博」

の類似品であるにもかかわらず、子ども含めて触れやすい環境にありますね。ガチャを回すのは、ある意味ではきちんとお金を払っているので消費豚というより金払いのいい消費者ですが、自分のお金でない子どもがガチャを回すのは、完全に「消費豚」の行動です。大人の場合は、どちらかというと消費豚的な問題よりも、

「ギャンブル依存症患者」

に該当する問題となりますね。認知療法で治っていただきたいです。世の中には消費豚かつスマホではギャンブル依存というダブル疾患の大人も多そうなので、本当に、本当に闇は深いです。

また主題から逸れてきたので、最後に消費豚のコンテンツとの付き合い方というテーマで、

話題を戻そう

<消費豚のコンテンツとの付き合い方>

私は真剣に消費豚となってしまった現状を振り返って、コンテンツとの付き合い方を変えて、

「健全な消費者」

に戻らねばならないと考えています。今できることは以下の通りと考えています。

・コンテンツの取捨選択

・デバイスの取捨選択

・プラットフォームの取捨選択

といった形で、

「絞り込む」

ことです。コンテンツとしてはまずは違法なものは当然バッサリカット、違法かどうかわからない怪しいものもバッサリカット、いらないアプリを消す、いらないデバイスを売るか譲る、Steamなどのセールは全部無視して積みゲーを増やさない、といった行動が必要と考えています。

もう一つキーワードとなるのは、

・真剣に何かを創造する

ことです。創造するために時間を割くには、消費している時間を減らす他にはありません。消費するようりも何かを創造する方が何倍も何十倍も何百倍も時間がかかります。

「作る」

という行為だけが、我々を消費豚から救ってくれるのかもしれません。そもそも消費豚の定義にも「提供せずに消費している」がありますからね。アラブの石油王みたいな人ならば、一生消費してくらしても生活に支障はないでしょうが、やはり一般人は永遠に消費し続けるといずれ人生に不具合が出てくるのではないかと思っています。

といったところで今後の記事で、また自分を実験台にして

「脱消費豚」

を目指していこうと思います。

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